米津玄師「Blue Jasmine」 キスをして笑い合って イタズラみたいに生きていこう
米津さんの三枚目のアルバム「Bremen」(2015年10月7日リリース)の最後14曲目がこの「Blue Jasmine」。アルバム曲を一つ一つ丁寧に聴いていって、この曲は本当に米津さんの歌詞だろうかと疑うほど、幸せに満ちた歌だった。
こんなに幸せ過ぎる曲は、「diorama」や「YANKEE」には入っていない。「Bremen」発売当時の米津さんのインタビューでも、記者からずいぶん、そのあたりを突っ込まれていたような記憶があります。
ちなみに、これ以降のアルバム「BOOTLEG」「STRAY SHEEP」にも、ブルージャスミンほどの曲は入っていないのではないかと思います。「春雷」あたりが少しテイストは似ているような気もしますが、やっぱり、この曲ほどではない。
では歌詞を見ていきます。
ああ、ダメだ。
幸せパワーワードがあふれすぎている。米津さんのとんでもない表現力を駆使して、ありったけの「幸せ」「安らぎ」「希望」みたいなものを詰め込んでいます。
聴いている側が恥ずかしくなるほど・・・。
サビ
いや、もう脱帽です。
歌詞の内容は、女性アイドルグループが歌っているほどの甘ったるいものですが、米津さんの格調高い歌詞のせいで、そんな風にはなかなか聞こえません。
「謙虚な喜び」のようにも聴こえてくるから不思議。
で、最後は
これほどの幸せな曲が今後、米津さんからリリースされることがあるのか、観察していこう。
2022年9月10日 トラジロウ