スピッツ有明サンセット2022 9月29日(その2) 優里
2番手として登場したのは、シンガーソングライターの優里さん。
「ベテルギウス」と「ドライフラワー」の2曲ぐらいしか知らないので、不安だったけど、いきなり最初の曲に「ドライフラワー」を持ってきて、会場を優里一色に染める。
「もし、『い』つか どこかで 会えたら
きょうの『こ』とを わらって『く」れるかな」
「『こ』えも かおも ぶきような『と』こも
ぜんぶ ぜんぶ きらいじゃ『な』いの
ドライフラワーみたい
きみとの 日々も きっと きっと きっと 『きっと』
いろあせる」
『』の部分の高音で、優里さん独特のかすれのような声が発生し、とても印象に残る。この曲で、ファンの心をがっちりつかんでいるのだと実感。
会場には、コアな優里さんファンだと思われるTシャツ(優里さんの似顔絵が背中に描かれている)を着用した若い女性がポツポツいて、コレクターズの時には座っていたのに、活動を開始した。
優里さんって、MC力もあるよね。エピソードも面白いし、人の心をぐとつかむ言葉をものすごく強く発して、ホントかっこいい。
「お金も全然なくて 音楽を辞めようと思ったこともある。路上ライブではよく『チェリー』を演奏させてもらった。雨の日の1曲目は『僕のギター』という曲を演奏するって決めてた。そのあこがれのスピッツのライブに呼んでもらって、夢が一つ、かないました」
このMCのしゃべり方もとっても上手で、心を揺さぶられた。これは、ファンになっちゃうわ・・・って。
スピッツのカバーも1曲やってくれた。
「夢じゃない」
これも、路上ライブでよく歌っていたと話していた。スピッツへのリスペクトをもった演奏で非常に好感が持てた。
新曲として「老人が若者に50年分の人生を50億円、100億円で売ってほしい」という歌詞の作品を披露していた。発想は非常によくて、おじさんの私にも思いっきり刺さる。最後の方の歌詞に、少々深みが足りない面はあるけど、公開されたら、もう一度ちゃんと聞いてみたい。
もし、有明サンセットがなければ、優里さんのライブに行くことはなかっただろうから、とてもよい機会となった。
ありがとう。
その3へ続く
2022年10月3日 トラジロウ
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