茶懐石で失態をさらしまくった話
みなさん、おはようございます。
現在フリーターとして活躍している(?)絶賛婚活中のあぴ(31歳)です。
今日は初釜で大失態をした話を書こうと思います。
※初釜って?って人は取り敢えず読んでください
遡ること、1ヶ月前の2022年12月。
私は近所にあるカルチャーセンターで茶道を習い始めました。切っ掛けは、そんな4日目が経とうとしていたある日の事です。
初めての茶道。全てにおいて、はてなマークとの闘いの私。
周囲は気品のあるオバ様たちばかりで、若い子は私のみ。初歩の初歩的なことを先生に聞いて皆さんの手を止まらせるのは気が引け、静かに白目を剥いていました‥。
そんな中、先生からご提案が‥。
「みなさん、うちで初釜をしましょう!!!私も少し懐石を覚えたので皆さんに頑張って振る舞います」
(え‥初釜ってナニ?笑)
※初釜とは新年を迎えて初めて釜をかけることから、初釜と呼ばれ、年が明けて最初に行われる茶会のことです。 新年最初のお稽古はじめの日でもあります。
周りのおばさまたちはザワザワしている。
多分、私なんて‥的な感じ。
すると案の定、一人のオバ様がしっかりと口を開けて
「先生、私はまだお稽古始めて1年未満ですし、自信がありませんの」
と言いました。すると、そのオバ様に続いてBのオバ様、Cのオバ様も「私もです」と声を揃えて先生に言いました。
この一言で悟った。この初釜?の招待は
私には言われてないw私なんか4日目だぞw
すると先生、
「そうしましたら、初心者を集めたコースにしましょう。それなら大丈夫でしょ?料金も最初だし、3000円でどうかしら?」と。
オバ様たちは
「3000円なんて良いんですか?先生!」
と、驚いてあわあわしている。
※私にはこの意味がわからなかったのですが、調べると先生のお考えや、教室ごとの決まりによって金額はバラつきますが、一般的に懐石のある初釜の平均的お礼の金額はひとり当たり5000円から1,2万円とみておくと良いと書いてありました。
私は他人事のように“あら、ドキドキしますね〜”と相槌しながら茶道具を片付け始めた瞬間‥
「あぴさんもよ♪」
と先生。
(なぬっ!!!!私もか!!!流石に知識無さすぎるから、やんわり断るか‥)
「先生、私には敷居が高いです‥。私は新参者でこの通り何も分かっていません。茶道の事も懐石のことも‥お着物だって着れません(そもそも初釜がわからんw)」
「大丈夫!!!うちのは敷居高くないから!!平服で大丈夫!!そんなの気にせずいらっしゃいよ!!(ニコッ)」
うっ!!!そこまで言われると断りづらい!!!
(料金も3000円だし、ま、いっか‥)
「わかりました!参加させて頂きます」
この参加が地獄の始まりだったのです。
ー当日ー
平服という言葉を信じ、膝下丈のワンピースを着ました。茶道のお稽古初日に、時計と指輪等のアクセサリーの着用は陶器を傷つける恐れがあるのでNGと教わった事を思い出し、オシャレは最低限で。
確か白い靴下を持ってきてって言われてたけど、白無いわ‥。ピンクでいっか‥。
※これ、絶対ダメなやつwww白い靴下の意味合いは、日常の雑念を消して、清浄と緊張感を得る効果があるのだという。私のピンク色の靴下は日常の雑念の塊www
という事で、準備万端(?)。
先生のおうちに向かうのでした。
電車の遅延でちょっと遅れてしまったけど、無事到着したらビックリ。
オバ様方は玄関で白いソックスに履き替えて、結婚式とかで見るポーチに扇子と袱紗に包んだお金を入れている‥。
呆然とするワタシ‥。
私、靴下しか持って来てないよ?笑
(お金だけ渡してもう帰りたいwww)
何やら最初のご挨拶的な感じで、畳の部屋に入って先生にご挨拶するらしい。
ご挨拶スタイルをチラッと見た瞬間、詰むことを悟る。
(ここで扇子がでてくるのか‥)
どういう事かというと、
先生が奥で正座をして、その膝の前に扇子が置かれています。私たちも先生と同じように自分の膝の前に扇子を置かなくてはならないのです。
確か、土屋太鳳ちゃんのドラマ【やんごとなき一族】の茶道シーンで扇子は結界を表してるって言ってたような気がする‥。
なるほど、扇子はここで使うのか!!!泣
私の挨拶する番になり
「先生、すみません‥扇子を忘れてしまいました‥」
一瞬先生が引くのが分かった気がした。
「あら、そしたらこちらをどうぞ」
と、貸してくれました。
皆さん、扇子の置き方はこれです。
これを膝の前に置きます。
挨拶の仕方ですが今回は初釜ですから
「おめでとうございます」
と言うみたいです。
※「本日は宜しくお願いいたします」でもOKらしい
ご挨拶が終わったら扇子を持ってこちらへ↓
ここにいきます。
ちなみに畳と畳の間の線のやつを“へり”と言うみたいなんですが、畳のへりを踏むのはマナー違反みたいです。歩くのにも大変ですね〜。
掛け軸の前に到着したら
扇子を膝の前に出し、一礼。
掛け軸を拝見し、お花も拝見‥とあるのですが、ここの挨拶は結構記憶が曖昧ですので、またの時に書きます。
自分の位置に座ると、懐石料理が運ばれて来ました。
※ちなみにこの時、扇子は後ろに置きます。
こちら非常に美味しかった!!
おめでたい日なので、鯛と数の子を和えたものを造られたとのこと。料理ってその人のセンス、でますよね。
確か運ばれてくる時の受け取るのにも所作が一つ一つ決まっていて、教えられたけどここでは割愛します。
で、これ食べ終わるじゃないですか⁈
そしたら右に置いた蓋を元に戻し、懐紙で拭き取るんですって。
ここで気づく‥。懐紙、持って来てない‥。
(タスケテ‥)
そこでスーパー先生。
昨年度の干支の柄が入ってる懐紙を「使わないから使って」と渡してくれました。
本当に感謝と共に湧き上がる恥。
もう穴があったら入りたいwww
靴下はピンクな上、ポーチも扇子も懐紙もない、
手ぶらでここまで来てしまった31歳独身。
この現実を茶懐石で静かに受け止めました。泣
よし、ここから変わるしかない!!!
恥をかいて今日は覚えるぞ!!!
次に来たのが卵と山芋です。
卯年なのでウサギの形をしているのよと先生。
上品の塊ですわ。
こちらも先生がお皿に盛り付けてくださり、食します。
これを美味しくいただいた後、どうするかというと‥都度、懐紙で拭き取るのです。
そして、この様にお箸を左に寄せます。
皆が食べ終わった後、正客というお客様の中でのリーダー的存在がいるのですが、私たちに目配せをして、お箸を左に置いたものを右側に置き、右側のでっぱったお箸を右手でポンッと押すとお箸がプレートにカチャンと音をたてます。これがなんと【全員食べ終わりましたよ】という合図らしく、スタッフさんがその音を聞いて片付けにくるそうです!!
ひょええええええー(>人<;)
でも、この動作を覚えてスマートに出来たら、なんてカッコイイのかしら。回数重ねて覚えたい。
続いて先生がお点前を披露してくださるみたいで、お茶菓子が運ばれて来ます。
と、ここで私、注意されました。
まず、この上の画像をご覧ください。
最初に重箱(六十段っていった方がイメージつくかも)みたいなのがあって、正客(リーダー)から順にこの箱を一段ずつ取り、回ってくるんです。
さて、お茶菓子が回ってきたらどうするのかというと‥相手から回ってきたお茶菓子を、自分ではなくまずお次客(私の隣にいる次のお客さん)に見せ「お先に」と言わなければなりません。
その時でした。先生から
「箱は引きずらないのよ」
と笑顔で注意を受けました。
「ヒッ!!すみません( ;∀;)」
「なんでかっていうとね、畳が傷むからなのよ」
「あ〜なるほど。」
(一つ一つに意味はあるんだな‥。面白い。)
楊枝でお餅を切っても切れなかった為
先生が「手でちぎって食べても大丈夫よ」
と言ってくれたので、その通りモグモグしました。
そこから干菓子も頂き
右側の飴細工を頂き、ボリボリ食べてると
正客から「良い音ね」と笑われたりもしました。笑
食べ方のイメージはこんな感じ。
先生のお茶も飲めてホッとしました。
お茶の飲み方は多少習ったらから何となく分かったけど、まだまだ一口飲んだ後に
「結構なお服加減でございます」
が棒読みwww
この辺はまた今度お話ししますね!
およそ、2時間半のお稽古でした。
本当に失態を晒しまくった1日でした。
しかし面白いことに
一点、気づいた事があります。
それは失態を晒すと記憶に残るという事です。
何を注意されたとか、確かここでこの所作教えてもらったな‥とか。
意外と今回の経験は役に立つかもしれません。
こんなドン底ポンコツだった私ですが、意外と伸び代があるんじゃないかと思っています。笑
どうなるか分からない私の茶道物語ですが、
またお稽古をする度、皆さんと共有していくので
フォローお願いします。
それではお達者で。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?