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とらぶた自習室(3)勉強メモ 野口良平『幕末的思考』第1部「外圧」第3章

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筆:栗林佐知(けいこう舎)

2023年1月15日~19日読
野口良平『幕末的思想』第一部「外圧」
第三章「変成する世界像」1~4


■ 横井小楠の考え

アメリカはじめ諸外国との開港条約が締結される。
日本は開国へ。
攘夷・開国思想は新局面へむかう。

さあ、どうすればいいか。
越前藩主松平春嶽にスカウトされた熊本藩の学者、 横井小楠は 「開国はすべき」だが「従来のように礼を守れる相手とのみ交流すべし」と。
おー! 先方は開港を熱望 してるのだから、「付き合ってほしいなら礼儀正しくしろ」とのカードは切れそうですね。

文献を精読し、言葉を注意ぶかく選んで、より正確なところをさぐり当てるようにして書かれた、精緻な文章を、こんな単純にまとめるのは、いかがなものかと我ながら思いながらメモしています。 忸怩忸怩

■ 条約批准に、幕府一行アメリカへ


条約批准に渡米する幕府一行。
副使の村垣は、米議会をみて「股引姿で大声出して、築地の魚河岸かよ」。
けど、正使の従者、玉虫左大夫は「上下の礼薄くとも情宜に厚い」米社会に感嘆し、熱意をこめて日記を書いています。
通訳のジョン万次郎は、反目する日米の水夫を繋ぎ、悪天続きの航海を乗り切った。じ~ん

漂流漁師だったジョン万次郎を、幕府は「アメリカの手下かも」と直前まで疑ったとか。
無事米国に着いたとき、勝海舟は「キミのおかげだ」とジョン万に賛辞を送った。偉いね。 下の人にこう言う人はいそうでいない。
勝海舟は「夫にしたくない歴史上の男No.1」だけど、人間にはいろんな面がある。


→ とらぶた自習室(4)野口良平『幕末的思考』第一部 第三章-5

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