就活の時の短い話。
サッカー選手という小さい時からの夢を諦め、
大学3年の3月に就職活動を始めた。
ある不動産系会社に面接を受けに行く時にそれは起こった。
CMでテレビでも映されていたその会社。
会社説明会、1次面接、2次面接と東京駅にある
大きなビルで受けたのを覚えている。
運良く、2次面接まで通過し、3次面接のため、
企業のことを調べ、面接対策をし、万全の状態で電車に乗った。
心配症なので1時間前に最寄りに着くように寮を出た。
寮から面接会場まで2時間。
11時の面接。
7時45分。電車に乗った。完璧だった。
しかし人身事故の影響で列車の進みが遅くなってしまった。
ただ早めに出ているから少し遅れても大丈夫だろう。まだそう思っていた。
次第に止まる時間が長くなり、面接に遅刻してしまうかもしれない可能性が出てきた。
社会人になる上で報連相は大事!就活セミナーでそう聞いていた私は下車して電話をかけた。
「人身事故の影響で到着が遅れてしまうかもしれません。申し訳ありません。」
そう言うと、
「承知しました。ただ面接の再予約が出来るかは分かりません。面接官との再調整が必要になります。」
…?え?
これが社会の厳しさ。
あれだけ準備して、あんなに早く出たのに。
なんとしても間に合ってくれ。
そう心で叫び、再乗車した。
結果、私の想いは届かず
どう乗り換えても間に合わない状態に陥った。
悔しいが、最後まで報連相はしっかりしよう。
小田急小田原線 新百合ヶ丘駅。電話をかけた。
「大変申し訳ないのですが、本日の面接はキャンセルさせてください。」
「承知しました。再予約が出来る場合はご連絡いたします。」
新百合ヶ丘駅のホーム。椅子は冷たく感じた。
深くため息をついた後、音楽を聞こうと携帯を開いた。いつも通りシャッフルで音楽を流した。
そこで流れきたのは
米津玄師さんの「LOSER」でした。
誰が敗者や!!やかましわ!!
と思った就活の時のお話です。
書いているとあまり短くまとめられないもんですね。笑
1ヶ月後
「再調整が可能になりましたがどうされますか?」
と電話がかかってきました。丁重にお断りさせていただきました。
その後は納得のいく就活が出来、今に至ります。
今後私は「WINNER」になれるのか。
いや、ならないといけない。そう思っています。
今後も人生の分岐点に出会うことがあるかもしれない。
それが望まない方に進んだとしても、結果として自分が満足できるよう、間違っていなかったと思えるよう、行動していきたい。