目の上のたん瘤
大きな声を上げながら、赤ちゃんが生まれた。
そして、死んだ。初めての声は、泣き声だった。
それを見て、老人たちはウハウハ。
僕には、何が面白いのかよくわからないが、
ゲラゲラと腹を抱えて笑ってる。
どうやらこの地域では、子供なんてどうでもいいらしい。
この地域での投資対象は、彼ららしい。
僕は、理由はよくわからない。
近くの大人たちに、そのことについて話しかけてみても
何も教えてくれない。
それどころか、僕が怒られる。
なんで、あとちょっとで死ぬ老人たちに将来性を感じているんだろう?
邪魔だから、消えればいいのに。っていつも思ってる。
このことを言えば、僕は真っ先に殺される。
玉入れがある数日くらい前の話。
僕は、親に玉入れ行きなさいよと言われた。
けど、僕はいかなかった。
だって、行ったところで何か変わるわけないからだ。
その日の僕ら世代の人口が異様に多くなるはずもないから。
所詮、ボリュームゾーンは、老人たち。
過去の栄光を引っさげて、そこら中にいる害虫が気持ち悪い。
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