お金の小噺
「え!なんでよ。なんで、返さなくちゃいけないの?」って僕は、親とまた、口論になっていた。僕に対して、本当に情けないっていう親。なんで、そう思うのかよく分からん。
お金を返せって言ってくる。
時間を遡ってみる。
時刻は11時。
僕は、最近「いい情報」を手に入れた。これを使えば、金を産むことが出来るかも。そう思って、婆ちゃんの所へ。
「草取りを5時間するから、3,000円欲しい」って僕が言うと、あぁと返事をした婆ちゃん。そこの音を録って、よし、契約成立って思った僕は、草取りを5時間やった。
(これで、三方よしでしょ。僕が庭の草を取ると、庭が綺麗になるし、そうしてもらった婆ちゃんはハッピーだし、僕はお金貰えるし)
これがマネタイズか。
自画自賛のようだけど、よく出来たな。って思いつつ、草取りをしていた。
時は戻って、5時間後。
そろそろ親が帰ってくる頃だ。
親が帰ってきて、僕の部屋に入ってくるなり、僕は、怒られた。すごい剣幕で怒られた。僕の意見を聴いてはくれない。
(怒られて、自分がいけなかったのかと、また自責してしまった。誰かに、これをやれって言われて、それをやる。この行為に、僕は少し違和感を感じてた。それを仕事と呼ぶことも知っていたけど、どこかで嫌だったんだ。
根っこの所は何も変わってないけど、自分で芽が出たんだ。自分で少し貢献をしようと思っていたんだ。まぁ、その程度の貢献で、金を貰おうなんて甘い考えだとか、常識が無いとかなんて言葉は、昨日親に言われた。これを甘いと思うから、いつまでも時間の切り売りをするんだろうと思ったけど、それは胸に留めておいた。)
自発的に行動をして、婆ちゃんからお金を貰った。ただそれだけの話。
彼女らは、僕の芽を摘んでいることに気づいているのか。
どうも「原因自分論」を学ぶべきだな。
To be continued.....
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