コーチングダイス成長体験記(その1)
私はスクールに通うことなく、コーチングダイスでの活動とコーチングスキル向上委員会でスキルアップしてきました。今年からスクールに通うことにしたのですが、ある程度スキルが身についてからスクールを選んだこともあって、スクールで自分が何を得たいのかという選択基準がはっきりしていたように思います。ちなみに、個別での質問会をお願いしたのですが、質問が運営側の視点ですねと言われました。
スキルアップに関しては、コーチングダイスでリード資格取得のために、練習を重ねたのが大きかったように思います。実際にコーチングダイスで練習してみてどんなことを感じたか、スキルアップのためにどんなことをしていったのかをまとめておこうと思い立ちました。
コーチングダイスとの出会いは、今から約1年半年前のことになります。
コーチングダイスとの出会い
「なんでサイコロなんだろう?」
コーチングのプロフェッショナルである西田さんから「コーチングダイス講座」を勧められたとき、頭に浮かんだ疑問でした。「コーチングダイス」の存在は知っていました。しかし、Growモデルに代表される構造化されたコーチングの手法と、偶然性の象徴であるサイコロ。相反するこの組み合わせに、私の頭の中は?でいっぱいでした。けれど、その不可解な組み合わせに興味をそそられたのも事実だと思います。自分の知らない世界に一歩踏み出すときのワクワクと緊張感。そんな感じが自分の中にありました。
これが、私の成長の物語の始まりだったのです。
最初の一歩は、追い風で転覆
コーチングダイスプラクティショナー講座の当日。早めに家を出たのですが、会場はわかりにくい場所にあり、会場周辺をうろうろすること30分。西田さんからのMessengerに気が付き、なんとか会場に辿りつくことができました。室内には他の受講者の方が2名すでに着席されていました。講座が始まり、冒頭で渡されたのが、コーチングダイスと付属の質問カード。
ダイスの仕組みは意外にもシンプルで、正6面体のダイスにはSFA(ソリューション・フォーカスト・アプローチ)の要素の一つが割り当てられています。ダイスを振って出目の要素と同じ質問カードに記載された4つの質問カードから1つを選択して質問していくという形式でセッションをすすめていきます。ちなみに、このダイスの出目の質問を「舵きり質問」と呼んでいます。
実践での最初の関門は「追い風質問」でした。質問にクライアントが答えるのですが、その答えを掘り下げていくのが、追い風質問です(傾聴の一つ)。最初ということもあり、追い風質問は「もう少し詳しく教えて?」「…っていうのは?」「他には?」の3つ限定でセッションをすすめていくのですが、「…」部分のどの言葉を拾えば良いのかが分からず、そこで思考が止まってしまいました。追い風質問だけを練習する時間が設けられていたのですが、「…っていうのは?」がわからないので、「他には?」を連発してセッションを終えたことを今でも覚えています。ダイスはクライアントの合図がないと振れないため、カードの質問もできません。他の方もセッションで「そろそろダイスを振らせてほしいな~」とクライアントにリクエストされていたこともあって、追い風質問ができないとセッションがすすまないという印象を強く持ちました。ちなみに講座資料には「追い風があるからこそ、進んでいける。強引に舵をきると転覆する」というスライドがあるのですが、私は追い風で転覆して、講座を終えたのでした。
最初は「なぜサイコロ?」と疑問を抱きながらも一歩踏み出して、追い風で転覆してしまったのですが、この経験で追い風質問の大切さに気が付くことができたように思います。その2に続く…。
補足:ウェルカムプログラム
私が最初に受講した後、ウェルカムプログラムが新たに導入されました。コーチングダイスを使い始めた人向けのプログラムで、コミュニティーの活用方法、ダイスの簡単な練習、質疑応答など、初心者でも学びやすい環境が整備されています。
最後にちょっと宣伝をさせてください。
コーチングダイス講座については、下記のHPでご確認ください。
https://tomoni-inc.com/coaching-dice/