「エセ短歌」 熱帯夜 頬に貼り付く黒髪を 小指で掬う 君の横顔
「エセ短歌」 なぜだろう キミはワタシに赦しをくれる 飾った言葉使わなくても
別れを寂しいと感じるのは、その人と過ごした時間が幸せだったから。 こんな言葉に、少し前に出会った。 あぁ、そうか、そうだよね。 そう思って頭の中の空間が広がった気がした。 「寂しい」という感情にだけ囚われて、それまでの幸せな時間を蔑ろにしていた自分に気がついた。 寂しいと思うのは、別れのその瞬間から先だけを見ているからなんだろう。 これから先に抱えていくことになる喪失感を想像して怖くなるから。 けれど、これまでに積み重ねてきた幸せな時間がなかったことになるのではないのだか
「エセ短歌」 突き放し断ち切っていた故郷を あなたと歩く 指を絡めて
「エセ短歌」 四拍子 囁き刻む掠れ声 耳に残り吾の内に響く
「エセ短歌」 あなたとの時間を重ねゆくことで 正しい私が生まれる気がする
「エセ短歌」 唐突に抱き寄せられた夏の夜 全てが終わり全てが始まる
「エセ短歌」 言の葉にならぬ心が形をなし すれ違ったあとぶつかる視線
「エセ短歌」 「あと少し」 正門に着き振り返る 校舎の窓にきみ探す夏
にんげんはことばをはなす。 他の生き物にはできないこと。 知性があるからできること。 でもことばをはなせるからおきるもんだいがある。 言葉が足りなくて起こる誤解。 いらないことを言ってしまったがために起こるいがみあい。 時に言葉は武器と化す。 悪意が込められているのなら、なおさら。 ことばはしんかのかていでにんげんがよりよくいきるためのしゅだんとしてうまれたのではないの? そう思うとふと、切なくなる時がある。 でもぶきとなったことばにきずつけられたこころをいやしほごして
「エセ短歌」 雨上がり 湿度を含む風に舞う 色とりどりの旗 水色の空
「エセ短歌」 時過ぎて あの激情も朧げに ただそこにある 寂しさひとつ
「エセ短歌」 「甘いね」と低い囁き 跳ねる胸 離す唇 ペパーミントガム
「エセ短歌」 行き止まり? ほんとにそうか? 目を開けろ! 光を拒まず踏み出してみろ!
わたしは何者でもない。 これと言った資格もなければ大した職歴もないままいい年になっている。 じゃあ自分の好きなこと、やりたいことを存分にやってきたかと聞かれると、それもNOだ。 その時々で制約があったり、制約がなくても「自由に自分であること」に慣れていなくてみすみすチャンスを逃すこともあった。 後悔すること山の如しといえばそうなのだけど、救いなのはその時々で「私はやり切った」と思えているということだろう。 第三者が見ればもっと効率の良い方法や良い結果に導くことができる道があ
「近況報告」 血尿その後ですが(という出だしもどうなんだ笑)、受診したところ現在は大きな問題はないようでした。 とりあえず安心。 安心代は高かった。笑 また元気に働こう。 あと、「大丈夫だけど、なんかしんどい」は大丈夫じゃないんですね。 自分の体や心の訴えをちゃんと聞こう。