耳を澄まして

自分の足りなさを人々に周知させないために、他を中傷、攻撃する。「民主党時代は悪夢だった」これは成功した例だと思う。国民も追従した。

何をもって悪夢というのか、それは示さなくてもいい。あの時と比べれは今の方がまし、よって現与党を支持するという層を手中にした。データーを見比べて結果、マスコミの自由度、豊かさ、自殺者の減少等、を指摘する人も現れたが、「悪夢」を刷り込まれた人達には届きにくい。

そして現在のコロナ感染拡大、多くのマスコミの報道と現場の悲鳴との間には、深い河が流れている。私の住んでいる市もそうだが、いつの間にか保健所がなくなっていた。与党の政策で、病院のベッド数、保健所の削減が、今のコロナに対応できない一つの要因になっているのではないか?

お金を生まない政策には手をつけない。言葉を変えれば、お金が自分たちに還元される政策しか、議題にあげない。印象的だったのは、西日本豪雨の時だ。SNSでは救助を求める声が次々に上がった。政府は何をしていたか。、議員達が大好きな会食をしていて、カジノ法案を通過させるために、国会を延長した。

今回のコロナでも、東日本大震災、原発爆発事故を経験した野党党首が早くから、対策の提言と法案をだしていた。お金にならないからか、ゴーツーを優先させた。感染を収束させることが、経済対策にもなると野党はあれほど進言していたのに、結果は感染爆発が経済にも多大な影響を及ぼすことになった。

「野党は批判ばかり」というのも中傷、攻撃だ。きちんと対策案を出している。それを無視して、指摘するシーンばかり見せていれば、批判ばかりの結論に誘導できる。NHKの番組でも「「与野党の非難合戦」という言葉が出てきてびっくりした。こうやって世論を形成していくのか。

「東日本大震災、福島の原発事故以来、最大の国難だ。与野党協力してことにあたろう。さいだいに協力する」と言いつつけてきた野党党首の言葉を紹介する。どうか耳をすましてほしい。

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