それじゃ動かない。
コピーライティングの仕事もしています。集客の相談を受けていて、よくあることを今日は書きます。
メッセージがブレている
売っている商品の価格帯と規模感から推測するに、ターゲットはこんなところだろうな、と外部からみても想像しやすいビジネスがあります。
けれど、その会社のメッセージをみたときに、めっちゃくちゃ尖っていて、そんなの一部の人にしか刺さらないでしょ?! というメッセージになっているのを見ます。
逆に普通過ぎて、ただのつぶやきになっているコピーもあります。売ろうしていると思われたくないという心理が働いているようでした。
どっちもやりすぎです。
買う人はどんな人か
先に売りたい商品が決まっている場合、それは一部のマニアック商品として売れそうか、カジュアルに利用されそうなのかの予測で、買う人はおのずと決まってきます。
利用してほしい人を先に決めたのであれば、その人たちが望む商品作りをします。
当然ですが、カジュアルな商品と、一部の特別な人が利用したり高級品として認識されるものとは、売り方もメッセージも全く変わってきます。
ちょっと良い明日、ちょっと良い未来を望むために買うものだとしたら、社会変革を狙うような動機はないはずです。たとえその商品の先に改革があったとしてもそれは望まれていないなら、前面に出すコピーとしてはふさわしくありません。
自分の望む未来が提示されていないと、買う方も買っていいのか迷ってしまいます。これだと売り上げが伸び悩んで当然です。
売りたい人が望んでいることを、ちゃんと理解しメッセージにしているでしょうか?
ビジネスの基本である、どんな人にどうなってもらいたいという運営者の願いとその商品は合っていますか?
普通の人が望んでいるものは何?
私自身は、ここ数年とくに煽って売るような商品をネット上でよく見てきました。そういうコピーライティングを学んだこともあります。
でも最近は、「またこれか」、「大げさだな」、「嘘でしょ」
と辟易としています。
人の目を引くようなどぎついことでも、ぎょっと目をむくようなセンセーショナルなことよりも、心がふと動かされるような何気ない言葉の中に存在する強い言葉に感動します。
そういう言葉を選ぶのは一番むずかしいです。
消費者は、売ろう売ろうとするメッセージに飽きている
押し付けられたり、心理的にコントロールされているような圧迫感を感じたりするメッセージにはもううんざりです。
心に響くメッセージをお客様に贈りたいです。
それを叶えるためには、ひらめきが降りてきて何かに動かされてかけるわけではありません。
何回も何回も事業者の話を聞いて、顧客の話をきいて、何度も何度も言葉を出して出して、言葉を重ねて練って削って磨き上げたメッセージが、人を動かしていくのです。
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