見出し画像

「切り絵で世界旅」バリ・ハイアット・ホテル(バリ島/インドネシア)70年代創業の老舗ビーチリゾートホテルのレトロ感を堪能

 2013年5月下旬、初のバリ島旅行を楽しんだ。4泊したバリ島での宿泊先は、東海岸のサヌール地区にある「バリ・ハイアット」。1973年創業の老舗ビーチリゾートホテルであり、とにかく広い。約14万㎡もの広大な敷地に、ロビー、レストラン、プール、テニスコート、宿泊棟(390室)などが建っている。
 偶然にも前年に同じホテルに泊まった知り合いのM教授曰く。「007が出てきそうなリゾートですよね」。言われてみれば、そんな気もする。もちろんショーン・コネリー時代の007である。

緑の樹木で覆われた広い庭園の向こうに佇む宿泊棟

 宿泊棟はジャングルに出現した廃墟のようにも見えるが、バリ・ハイアットにはリゾートホテルに必要なすべてを備えており、ホテルから一歩も出なくても快適に過ごすことができる。ロビーにはガムラン音楽が流れ(ときには生演奏も)、つねに笑顔を湛えた従業員がサービスを提供してくれる。欧米人のシニア層たちのリピーターが多いことで知られており、騒がしい中国人はほんどいない。久々に海とプールで泳いだり、側のチェアに寝そべりながら本を読んだりした

 こんな光景まで楽しめるバリ・ハイアット。つまりは理想的なリゾートホテルなのだが、2013年当時、さすがに設備の老朽化は隠せず、同年7月にはホテルを閉鎖。1年かけてリニューアルすると聞いた。そうすると価格も高くなり、もうここに泊まることは無理かも知れない。そう思うと、よけいに昔のハリウッドスターのような佇まいを見せるバリ・ハイアットに愛着が湧いてくるのだった。
(追記:2019年、「ハイアット・リージェンシー・バリ」としてリニューアルオープンした) 
<旅行日/2013.05.26~29>

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?