「切り絵で世界旅」民族衣裳の女(ナザレ/ポルトガル)7枚重ねの短いスカート姿がキュート!
ナザレでの昼食は、海岸近くのレストランでイワシの炭火焼きだった。大きくて身もみっちり。香ばしく焼いてあって、とても美味。レストランの大きな窓ガラスからは、白い砂浜と海岸に打ち寄せる波が眩しく輝いていた。
食事が終わってレストラン内を見渡し、壁面に飾ってあったのが、古い民族衣装を着た女性の写真だった。既婚の女性は7枚重ねの短いスカートにエプロン、頭に巻いたスカーフとスリッパ、そして未亡人は黒づくめというのが伝統的なスタイルだそうだ。
そういえば、崖上のシティオ地区で、この民族衣装を着たおばあさんが、観光客相手に多種のナッツを売っていた。でも民族衣装姿を見たのはそれくらいだ。ガイド氏に聞けば、ずいぶん前から若い人は伝統衣装を着なくなった。ローカル色が薄れていくのは寂しいが、これも時代の流れであり、仕方のないことだ。
ちなみに男性の民族衣装は、チェックのシャツにフィッシャーマンセーターと黒い帽子というスタイルらしい。これも映画『過去を持つ愛情』に男らしい姿がしっかり映っていた。
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