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■公務員試験■ プレゼンテーションのつくり方3ステップと2つの注意点

中途採用枠で公務員試験を受験すると、二次試験や最終面接でプレゼンテーションを課す自治体が増加しています。

実は、プレゼンテーションのつくり方を誤ると、仮に合格レベルの経験を持っていたとしても、その強みを活かせず、面接に落ちてしまうことが少なくありません。

そこで本記事では、公務員試験対策として、論理構成を重視したプレゼンテーションのつくり方を3ステップと注意点に分けて解説します。仮にプレゼンテーションの実務経験がなかったとしても、最適なつくり方を身につけ、中途採用ならではのポイントを押さえることで合格することができます。

つくり方がわかれば、プレゼンテーションは怖くない

1. なぜプレゼンテーションが増えているのか

中途採用枠の公務員試験で、プレゼンテーションを課す事例が増えています。背景としては以下の3つの要因があります。

プレゼンテーションは職員の”日常業務”である
  • 業務の多様化
    住民説明会や事業者との折衝など、論理的な説明力を求められる場面が拡大している。

  • 選考の差別化
    面接や筆記だけでは把握しづらい論理構成力や実務対応力を、プレゼン形式で評価する自治体が増加。

  • 即戦力としての期待
    社会人経験を自治体の施策にどのように活かせるかを、プレゼンを通じて確認したい狙いがある。

一方で過去の事例・情報が少なく、民間流の華やかな手法をそのまま取り入れてしまうなど、このため、迷走した受験者が「そういうことじゃないんだよな」と面接官をがっかりさせてしまうケースが多い状況です。

2.プレゼンテーションの3つの種類と特徴

パターンによって最適な形は異なる

過去2年間にわたって、全国的に公務員試験で行われているプレゼンテーションのスタイルをリサーチしたところ、大きく3つのパターンに分類できることがわかりました。

以下の表をもとに、あなたが受験予定の志望先で実施されるプレゼンがどのタイプに当てはまるか、チェックしてみてください。

あなたの志望先はどのプレゼンパターンに当てはまりましたか?

パターンごとに自治体が求めている内容が異なるため、しっかり押さえることが重要です。

3.プレゼンテーションを作る3ステップ

次に、プレゼンを効率よく作るための3つのステップを紹介します。どのプレゼンパターンであっても、作り方自体は共通しています。

これは公務員試験だけでなく、職場や住民説明会などでも応用可能な方法です。

正しいステップを踏んで、合格レベルのプレゼンテーションへ

ステップ1:テーマの理解と分解

  • テーマの本質を捉える
    まずは「何が問われているのか」を正確につかむ。たとえば「〇〇市の観光振興をどう進めるか」というテーマなら、観光の現状・課題・望ましい方向性を整理。

  • 要素に分解する
    大まかなテーマを「課題の把握」「原因分析」「解決策の方向性」「自身の経験や強み」などのパーツに分けることで、後の論理展開がしやすくなる。

ステップ2:要素作り

  • 各要素の具体化
    分解したパーツをさらに細かく掘り下げる。課題なら「現状のデータ」「住民や事業者が抱える問題点」などを明確化し、具体的な裏付けを用意する。

  • 自分の経験やスキルと結びつける
    中途採用の場合、職務経験が評価対象になる。これまでの業務で培ったリサーチ力、交渉力などをどう活かせるかを要素化する。

ステップ3:プレゼンの組み立て

  • 論理的な繋ぎ言葉を活用
    例:「そのため」「一方で」「さらに」「とはいえ」などを使うと、話の流れをスムーズに整理できる。

  • 一貫性を大切に
    「課題→原因→解決策→自分の強み」の順序で話すなど、ストーリーを乱さない。途中で論理が飛んだり戻ったりせず、自然に聞ける構成を心掛ける。

  • 練習で台本の端々を調整
    スクリプトを用意しても、棒読みにならないように「箇条書きメモ」にとどめたり、実際に声に出して自然な言い回しへ修正する。

4. 注意すべき2つのポイント

プレゼンテーションをつくるにあたっては、以下の2点に十分注しなければなりません。


ポイントを外すと、せっかくの準備が台無しに…

注意点1:完璧を求めすぎない

公務員試験のプレゼンでは、誰もが納得する完璧な解決策を作り込みたくなるものの、公共施策には多様な利害関係や予算制約があります。

もし「なんでも盛り込んだ完璧案」を狙いすぎると、時間オーバーや内容の散漫で評価されないリスクが高まり、落ちる可能性まで出てきます。

むしろ、説得力と実現性に重きを置いた提案に留めるのが現実的です。また、プレゼン終了後に面接官から指摘が入っても、柔軟かつ論理的に対応すれば「実務にも対応できる」と評価されやすくなります。

注意点2:プレゼン後の質問対応

プレゼンが終わっても面接官からの質問が本番です。

もし論理の破綻や根拠不足があると、鋭いツッコミが入り「やっぱりこの人には任せられないかも」と思われかねません。わからない点が出ても、落ち着いて考えを示すか「検討する余地がある」と認めると、傷口を広げずに済みます。

ここを意識せずに臨むとせっかく準備したプレゼンが台無しになりかねません。質問対応の想定は事前にしっかり行いましょう。

5.実践的な練習方法とサポート活用


ゼロベースでつくると意外と時間がかかる

我流のプレゼンほどリスクの高いものはありません。
一人で作り込んでいると、致命的なミスや論理の飛躍に気づけないことが多いです。

必ず第三者の視点を取り入れて、実務や試験の現場で通用するプレゼンを完成させましょう。以下では、効率よく練習を進める4つの方法と、サポートを活用するメリットをまとめています。

合格レベルのプレゼンを目指そう

6.まとめ

公務員試験で求められるプレゼンテーションは、テーマや種類、資料の枚数、時間などによって最適な形が大きく変わります。迷わずに準備を進めるためには、公務員としての実務経験を持つ指導者のアドバイスが非常に有効です。

筆者も現役時に年間12回のプレゼンテーションを経験

筆者自身も、プレゼンテーション未経験のまま中途採用で公務員に転職し、最初は右も左もわからない状態から始めました。しかし、年間で多いときは12回もの発表を実務でこなし、50名〜126名の参加者がいる場でテーマの設定から資料作り、発表までを一貫して経験し、試行錯誤の末に満場の拍手を得る充実感を味わいました。

現在は、中途採用に特化したプレゼンテーション対策を提供しているので、有償とはなりますが、少しでも興味のある方は公式LINEからお問い合わせください。

無料の面接対策スターターキット7つも配付していますので、ぜひ活用していただければと思います。

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