観光業の課題解決プラットフォーム「Hopeful Okinawa」について
先日プレスリリースも出しましたが、現在沖縄県内のホテル5社が連携し、改めて観光業、ホテル業の採用や、中核人材育成における課題を解決するHopeful Okinawaという活動に関わっています。
はじまり
Hopeful OKinawaに関わらせてもらうようになったのは1年ほど前から。長らく企業の採用支援をしている立場ですが、新卒の学生だけをみても年々観光業を志す人口が減っているという実感値もあれば(毎年実施している就活状況調査のデータを見ても)、専門学校の観光コースが閉鎖になったり、繁忙期に1ホテルだけでも数百名単位で人が足りずフル稼働できないといったケースもお聞きします。今回のプロジェクトを始めるにあたり参画される各ホテルとの対話を繰り返しましたが、「ジリジリとよくない状況に差し掛かっている現状を根っこから変えていく必要がある」ということが概ね総意であり、民間主導で業界固有の課題を解決していくプロジェクトとしてスタートしました。
そのような状況から脱するために、多くの課題はあれどまず1歩目として『ホテル業界を志す人を増やそう』という点に比重を置き、プロジェクトをスタートしようということで、プレスリリースにあるようなインターンシップを開催する運びとなりました。
『対話』と『利用』のきっかけになるインターンシップ
今回実施するインターンシップで重視したいことで言えば「業界で働かれている方との対話」と「実際のサービス利用」という2点にあると考えます。
昨年、何度かテスト実施でイベントを開催しました。僕自身、実際ホテルで働かれている方々のお話を聞くに、『世間一般が持つ、ホテルで働くことや労働環境・条件といったイメージ』と、実態は多くの点で異なっているなという印象です。(もちろん世間一般『悪いイメージ』があるのは、過去の悪しき風習から脱しきれない、もしくは変革を起こしきれないところもまだ残っているが故なんだとは思います。)
少なくとも今回参画いただいているホテル5社に関しては、ホテル業が持たれているイメージから脱するための改革/変革に意欲的に取り組んでいらっしゃるイメージです。なので、誰かの噂やイメージに踊らされるのではなく。実態を正しく理解するために是非ホテルの方々との対話を通して「一次情報に触れてほしい」という想いです。
またもう一点、実際イベントに参加した学生のアンケートや出口で会話をしてみるに、多くの学生はイベントに参加するまでリゾートホテルの仕事内容やサービスの実態含めそもそも想像できていなかったということでした。確かに沖縄にいる多くの学生はユーザーとしてリゾートホテルを使用する機会は少なく、結果「仕事を通じて顧客にどんな価値提供をしているのか」「その仕事の魅力」を想像しづらいのかもしれません。企業が説明会でどれだけ素晴らしいことを語っても、実態がイメージしづらいとなかなか本当の魅力としては伝わりづらい。いずれにしてもなんらかサービスを体験してもらうというのは非常に重要なポイントだと思っています。
インターンシップの参加者を募っています
8月中旬から約2ヶ月間にわたり、5社連携のインターンシップを開催します。「働き手の目線」と「利用者の目線」両方を理解し、ホテル業の今後の発展について考える機会としてプログラムを作っています。(すでにホテルでアルバイトしているという方でも、キャリアの奥行きを理解することや、サービス利用といったこれまでにない視点変えられる機会にもなると思います。)
●活動についての詳細はHPから:https://hopefulokinawa.com/
●インターンシップ説明会を随時開催しています:https://forms.gle/D1c1bnFq2pwnHABDA
ちなみに、この活動に一緒に取り組みたい!という仲間も絶賛募集中です。規模が大きな活動なので、関わってくださる方がいれば是非協力いただきたい次第です。