リスクコミュニケーション
皆さん、リスクコミュニケーションって知っていますか?
リスクコミュニケーションは、関係者間(ステークホルダー)でリスクに関する意思疎通をすることです。
でも、リスクコミュニケーションの目的は、意思疎通それ自体にあるのではなく、信頼関係の構築にあります。(人との関係づくりです)
リスクを発信する、あるいはリスクに関して意見交換をするなどの行為は、リスクコミュニケーションの手段であって目的ではありません。
では、リスクコミュニケーションとは、次の5段階で進めていきます。
①リスクについての情報を伝える
②利害関係者(ステークホルダー)の間で意見の交換をする
③リスクについて相互の理解を深める
④利害関係者(ステークホルダー)の間で責任を共有する
⑤利害関係者(ステークホルダー)の間で信頼を構築する
※特に②で間違いが良くおこっています。③ができない場合がある
あくまで意見の交換です。否定する事でもなく、自分の意見を押し通す事
でもありません。意見交換できる場面づくりも必要です。
(認め合える安全な場所づくりが大切)
リスクコミュニケーションを図で表現すると、下記になります。
リスクコミュニケーションは、リスクに関する情報を伝達することから始まります。(人によりリスクの意識が違います)
当然ながらリスクを認識していなければ、それを回避したり除去することはできません。
(これがPMBOKでやりたかった事です)
そのため、リスクに関する情報を関係者に伝えることは非常に大切です。
しかし、情報を伝えるだけでは、コミュニケーションとはいえません。
リスクに関する情報を伝達したら、次にそのリスクについて関係者間で意見を交換します。(これが非常に重要です、意見を交換するのです)
この段階からリスクコミュニケーションが本格化するといっても過言ではありません。
意見交換の目的はリスクに対する相互理解を深め、合意形成をするために行います。その上で、関係者間における責任や責務の共有をします。
これらの段階を経て、最終的に関係者間での信頼構築を目指します。
コミュニケーションをとるという事をきちんとリスクの共有と意見交換ととらえてほしいと思っています。
(否定をする事でもなく、違う意見でかぶせる事でもありません)
何をするにも、まず第一に、信頼関係をつくる事が大切です
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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