日記 渡辺浩『明治革命・性・文明』読み始める

・渡辺浩『明治革命・性・文明』1~3章を読む

なぜ廃藩置県はあれほどスムーズだったんだろうか。以前、別の本で、一種の騙し討ちだったということを読み、興味を持っていた。とりあえず藩を廃止しますと言われて、大名は「これは一時的な措置で、似たような役職が自分に割り当てられるんだろう」と思って同意したら、そうではなかった、というのだ。本当だろうか。この本に書いてあるかもしれないと思い読み始めた。

最近のタリバンがアフガニスタン首都を制圧というニュースを見ていても、群雄割拠の部族社会を穏便に武装解除して民主制に移行する、というのは本当に難しいことだと思う。刀狩もそうだけど、日本はなぜかスムーズにいっているような気がする。農業国、ということが関係しているんだろうか。

本の記述は簡潔で面白い。興味を引く問いかけ、当時を生きた人の生の声、深い人間心理の分析、が次々出てきて、読んでいて楽しい。

1~2章は科挙をつうじた機会平等としての「デモクラシー」は北宋以降の中国で成立していたことがトクヴィルを引きながら語られる。最近話題のメリトクラシー(by サンデル先生)が進んだ社会が近代中国だったのだとすると、彼らはどうやって、科挙落第者や、科挙に合格しながらふさわしい地位につけなかった人々の不満を解消していたんだろう。地主だから問題なかったのかな? 格差がそれほどなかったのかな?

第3章はペリーやハリスらの「開国の論理」と日本の「鎖国の論理」との間で、思想的格闘があったことを、いろいろな人の証言を引きながら見せてくれる。日本は鎖国していたけれど、政治の中枢部に普遍的な思考をもった人がちらほらといて、世界情勢をリアルタイムに正確にとらえていたことがわかる。むかしの人はすごいなあ。

・零売薬局でカロナールを買ってきた

ワクチン2回目に備えて、解熱剤を買おうと思った。そしたらタイレノール(アセトアミノフェン)が置いていない。ネットでも買えない。アセトアミノフェンだけの市販薬は軒並み購入不可になっている。イブプロフェンやロキソニンでもいいのかもしれないけど、カロナール(アセトアミノフェン)を処方しているお医者さんが多いみたいなので、カロナールがほしくなった。

ネットで検索すると、処方箋なしで非市販薬が買える薬局(零売薬局)があるというので、新宿まで買いに行った。オンラインで事前に予約、問診票を書いておくと、スムーズに受けとれた。薬をもらうだけに病院に行くなら、こちらのほうが断然早いと思った。

それにしてもどうしてタイレノール売ってないんだろう。

新宿は昔大塚家具があったところがイケアになっていた。フラフラ入っていって花瓶とジャアとハンガーを買った。イケアの家具は使っているうちに請われるしサイズが大きい、けど安い。小物はいい。

フジロック2日目を適当に流しながら本を読んだりしていたけど、ナンバーガールは音を大きくしてお酒をのみながら聞いた。


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