「春 へ」 検索
「春になると変な人が増える」
こんな話を昔から何度か聞いたことがある。
たしかに思い出してみると小学生の頃にクラスメイトが不審者に声を掛けられたのも春だったし、出身高校の近くで変質者が現れるのも決まって春だった。
つい先日、会社に一本のクレーム電話が掛かってきた。先輩が対応していたけれど、とても乱暴な口調でとんでもないイチャモンをつけてきているのが、その様子を近くで見ていたみんな分かった。先輩がその電話を切ったあと、みんなが声を揃えて言った言葉は
「春が来たねぇ〜」。
このクレームを「春が来たから」という理由で片付けて良いのか私には分からなかったけれど、「春になると変な人が増える」のは何故なのだろう?という疑問が芽生えた。
春の特徴といえば、
・冬と比べて気温が上がり、暖かくなる
・花粉症によりマスク着用率がグンと上がる
・新しい年度を迎え、環境が変わることが多い
こんなところかと思う。
思考回路が単純な私は、
「新しい環境でストレスが溜まって憂鬱だけれど、一方暖かさによる気分の高揚を抑えきれず情緒不安定になることに加え、マスクを着用することで不審者要素が足される」
ことで変な人が増えるのではないか、と考えた。
そもそも変な人って何?という定義は正直曖昧である。イメージとしては痴漢や露出狂などの変態、些細なことで大声を出して怒るような威圧的な人など。
各々の感覚として「変な人」があると思うが、その判断は委ねる。ちなみに私個人の完全なる偏見だが、変な人は川辺や林に多い気がしている。
では早速、検証してみよう。
……と言いたいところだが、川辺を歩いて変な人に出会い「今どうしてそんなことしてるんですか?」とは流石に聞くことは出来ない。しかも春とはいえ、変な人にすぐに会えるとも限らない。むしろ変な人に出会うために川辺を歩いている方が、側から見たらよっぽど変な人だ。
さて、そんな時は頼れる味方を呼んでみよう。
OK Google! 「春 変な人」で検索!
ちなみに私はiPhoneユーザーなので呼びかけても何も反応しないため、普通にGoogleの検索画面に入力している。
「春 へ」までの入力で4番目に出てきている。検索結果を見てみると、やっぱりみんな変な人が多いと感じているのだろう。「春はどうして変な人が多いんですか?」「春になると変質者が多いと感じています」など、同じような検索結果が並んでいる。
驚くことに(?)ほとんどの回答は私の単純な思考回路と同じものだった。しいて言えばマスクの着用率が高くなることによる不審者感が増す点のみ、新たな観点と言えるかもしれない。
しかし、ザッと見た限り他の理由として東洋医学の観点から述べている方がいたので、紹介する。
東洋医学でいうと、春は陰陽でいうと“陽”の季節に入り、冬の間に眠っていた植物や動物が起きて、一気に大地に生命エネルギーが満ち溢れる“芽吹きの季節”です。
それぞれの季節ごとに、人間の臓器とも関係があるのですが、春は五臓の「肝」と関係があります。
春になると、五臓の「肝」が活発に働き出すとされています。
「肝」は単に現代医学でいう血の貯蔵庫である肝臓をさすだけではありません。
「肝」は、血を貯蔵し、気の流れを調節する働きがあります。
つまり自律神経を握っていると思っても良いでしょう。
そのため「肝」が正常に機能をしていると、気も血もスムーズに全身にめぐり、精神的にも落ち着きます。
そんな「肝」が活発に働き出す春。
その働きが盛んすぎると、血が騒ぐようになるのです。
自律神経のバランスを乱してしまうのです。
(中略)
反対に、五月病のように何をやっても無気力という人も出てきますよね。
「肝」はストレスを発散させ、精神や感情をコントロールする役割を担っていますが、ストレスにとても弱いのです。
だから、ストレスを強く受けると、「肝」の機能が低下し、気の流れが滞ってしまうのです。
こういう状態を“肝気鬱結(かんきうっけつ)”と呼びます。
入学や入社、人事異動など生活の変化も多く、情緒が不安定になり、ストレスで「肝」が働かなくなって気の流れが滞ってしまっているのです。」
( http://nutradenshin.com/blog/1372 ニュートラジェンより引用)
……だそうだ。
なるほど、気温が高くなるのもそうだが、自然の生命エネルギーが増すと人間にも影響するということなのか。学び。
こんな記事を日曜の朝から布団の中で書いている。平日だと「春眠暁を覚えず」なのだが、休日は寝ていて良いはずなのに何故か目が覚めてしまう。
……次はこれをテーマに書くか?
と思うも、きっと1週間後にはまた別のことを書こうとしているんだろうなぁ。
記念すべき1本目の記事が新元号の「令和」に触れることもなく「春になると変な人が増える」で良かったのかはさておき、今後も気楽に書いていきます。
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