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YESかNOか?0か100か?白か黒か?世の中にはもっと曖昧で、軽く触れたら姿形を変えてしまうような、やわらかいものもある。白と黒の合間には、色とりどりの世界がある事を改めて認識すると、もっと優しい気持ちになれるかも。

※この記事は2024年5月にANYニュースレターで配信した内容を加筆・修正してお届けしています。

考える事と考えない時間。

先月Open AIが日本法人を立ち上げた。
イランがイスラエルに報復した。
トランプ元大統領が刑事裁判で出廷。
桜が咲いて散った。
初夏のような日が続いた。賭博事件もあった。
Teslaをはじめ、たくさんの企業がレイオフをしてたくさんの人が職を失った。
日本ではたくさんの希望あふれる人がランドセルを背負い始めたり、会社員になった。
私は初めて息子とベビーカーで外に出かけた・・・・・。

世界では本当にたくさんのことが毎日起こっています。

キャンセルカルチャーとSNS

最近よく耳にするこの言葉。
「キャンセルカルチャー」とは、特定の個人や組織が、その言動や行動が社会的に不適切と見なされると、その人や組織を非難し、支持を取り消したり排除しようとする傾向や文化のことを指します。

これは、ソーシャルメディアやオンラインプラットフォームを通じて広まることが多く、時には大規模な公衆の非難や批判によって、個人や組織の評判やキャリアに大きな影響を与えることがあります。

不買行動や組織に対して声をあげる手段としても用いられます。
時には、SNSを介した暴力にもなり得る部分が、個人的に恐ろしいと思います。

「暴力の人類史」の著者スティーヴン・ピンカー(Steven Pinker)も書籍内で触れているように、昔の暴力と現代の暴力は形が変化してきていると言えます。

権力や、法律、社会のルール、組織におけるパワーバランス、そしてSNS。
どれもが人を不適切に傷つけたり、時には死に至らせる暴力になり得ると感じます。

目にする情報は上澄みであって見やすい部分である。本当の部分は澱んだ中にある

そんな不適切な暴力にならない為に、この世にあふれる情報をしっかりと見極めることと、考えることが必要な技術であり、一種の教養でさえあると思います。

もちろん自分自身がフェイクニュースや望んでいない結果を招かない為にも。
気になるニュースや情報に出会ったら、その真意は何なのか?混ぜないと浮かび上がってこない事はなんなのか?自分と他人とその他諸々にどのような影響がありそうなのか?

そんな風に考えるクセをつけるように私もしています。
そしてわからない事は調べたり聞いたり、情報交換したりします。
ここで大切なのは、頭の中だけで終わらせないこと。

考える為にすること

頭の中で考えたり思考するだけでは、案外まとまってなかったりアウトプットができません。
ということは、考えた風になってただけで理解してなかったのと同じだと思います。

じゃぁどうしたらいいのか?

そのニュースや事象についてメモをとって、見解やコメントみたいなものを付け足す。
自分ごとに置き換えたり、他人のつもりで考える。それを書き出します。
または、実際に言葉にして誰かと話します。

言葉にして「怖いよね」「凄いね」「良いかも」だけでなく、どうなったら怖くて、何が凄いことなのか、良いかもと思った理由と描いた未来は何なのか、を言葉にして話します。

そうすると理解できる事も増えるし、逆に結果としてめっちゃどうでも良い事だったな、と思うこともあります。それはそれで一つの理解かなと思います。

コーヒーとノートが生み出す未来

日々の出来事もそうですが、アイデアを出す時などにもやはり書き出すことは大切な「考える作業」だと思います。

その為にノートがやはり欠かせませね。
ノートは実際に書き込めるものでも、スマホのメモやNotionのようなアプリでもいいと思ってて、いろいろ使い分けるのがいいかもですね。

モノを作る時や、Web製作でいうモックを作る時は実際に手書きで図を書いたりしますし、日々のコメントや気づきはニュースのリンクと一緒にアプリで管理したり。

日記のように考えた事を言葉にしてメモアプリに音声入力で残すこともあります。

しかし、毎日毎日考えてばかりだと疲れちゃいます。

そんな時は無心でコーヒーを淹れて、数分だけでもポーッと過ごしてみてください。
この時間も人間にとっては大切な「考えない時間」だと思います。

そこから生まれる明るい未来もきっとあります。

皆さんもこのビッグウィークエンドを、思い思いにポーっとして過ごしてくださいませ。

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