わたしたち夫婦が結婚式をキャンセルした理由
先日、結婚式場にキャンセルの連絡をし、土曜日に電話で話し合いました。
ここまで決断するまでにかなり時間と気持ちを消耗したこと、記録しておこうと思います。
まず、結婚式をキャンセルした理由について。
これは大きく分けると3つあります。
1つは、モチベーションが上がらなかったこと。
来年に式を延期したときは、1年間もまた準備期間ができた〜とポジティブに考えた。
でも、あの時の式でこうしたい、ああしたいと思っていたことはもう同じことができないと思った。
webでつくった招待状はまた作り直し。次はどんなものにするのか。
受付では大きなボードに国ごとに分けて席を決めよう。席次表もwebで作って…
さて、その参加者は一体何人なんだろう?
何人が参加できるのか?来年のコロナがわからない中、祖父母は来ることができるのか?
ではオンラインならどうだろう。オンラインでどうやってオンラインの人を楽しませるか。
そもそも、私たちがしたい式ってどんなんだっけ?
私たちが選んだ式場はとてもサービス面が素晴らしいことで7社くらい回ったなかで選んだ。
マスクをして、顔色もわからず、どこまでのソーシャルディスタンスが必要かもわからず、まず、私が呼ぶゲストはほとんどが他県なので来ることができるのか。
何人来るかわからないし、どんな式になるかもわからない。どこまで準備と気遣いが必要なのかわからない。
何度も週末に夫と「次はどんな式にする?」と話し合う機会を設けても、何も浮かばない。
何人くるか、どんな式になるかわからない状態に準備のする意欲がわかない。
このままじゃ、式はあげられない。
あの時の式をあげたいと思ったワクワクはもう、ない。
2つ目は、夫の転職後に呼ぼうと思っていたゲストに会わなくなったこと。
コロナの影響もあり、県も隣に移動したので、なかなか会うことがなくなった。
私もそれは同じで、それでも連絡をとっている人もいればとってないない人もいる。
今まで私たちの支えになってくれた方への感謝を伝えたい式だったけれど、この先の私たちと関わることはあるのか?と疑問に思ってしまった。
今までありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
と、そんな式を思っていたけれど、今でさえ「これから」に関わってない人たちは、本当にこれからも関わるのか?
そして決め手となったのが3つ目。
8月末で私の収入がなくなったこと。これはもう薄々は気付いていた。
ありがたいことに、今私が働いていなくても夫のおかげで生活はできているのだけれど、この状態で結婚式を挙げると、かなりお金がかかる。
見積りでは約260万円。ここから多分まだ上がると思う。
どんな式になるかもわからない、何がしたいかもわからない、そんな式に260万円。
そのために一生懸命働きたいと思えなかった。
もちろん私がとりあえずでも働けばお金はなんとかなるけれど、モチベーションがない今、そのために「とりあえず」で働きたくなかった。
それに私たちにはまだ先のお金もある。これから子どもがほしいと思ったらまたお金がかかる。
260万円を使うということは、それだけ未来のお金を使うということ。
あまりお金で決めたくはないけれど、毎日毎日10億円を振り込まれていたとしても、やらないだろう。
モチベーションと得たいものがわからない中で260万円も払えない。
以上が私たちが結婚式をキャンセルしようと思った経緯でした。
ただ、思い出としては残したいし、みんなにも報告を兼ねて写真は撮りたいねということで、写真に残すことを今は検討しています。
ドレスも買ってしまったので…泣
写真も、式場で撮ると80万くらいするそうで、そんなにお金かけて撮りたいか?というのもあり、迷い中。
ちなみにキャンセル料金は40万ほどになるとのこと。
40万円をドブに捨てるか、追加で40万円を払うか…。
他で撮ればいくらなのか、クオリティはどうか、いろいろ検討しながら最善の答えを出したいと思ってます。
電話で、担当の方に
「それでは、来年の結婚式予定日はもうキャンセルにしてもよろしいでしょうか?」と聞かれたとき、即答できなかった。
答えは決まっているのに、ああ、本当になくなるんだなあと思うと泣きそうにもなった。
また、この先子どもができてもできなくても、それでも結婚式がしたいと思えたらやろう。
今は、どんな写真を撮って、どうやって報告するかを考えよう。
note見てる結婚式に呼んでいた友人はここで知ってしまったけれど、ちゃんと改めて報告送りますね。今年中かはわからないけれど。
たくさん準備していて、出し物のための海外で買ったプレゼントもあるから、今まで準備に使った時間を考えるとお金と共にもったいないなって気もする。
でも、それだけ私たちは今年挙げる予定だった結婚式のために、もう超えることができないほど素晴らしい結婚式を考えていたんだということは、とても誇らしい。
直接は伝えられないけれど、結婚式に呼びたかった人たちには、結婚式に行けなかった分、私たちのことや今までの感謝が伝わるように、ちゃんと届けよう。
結婚式を挙げることだけが、手段じゃない。
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