11/17のゆる〜く気になる記事 トヨタ水素動力のクルマ開発
11/17の日経新聞からです。
自動車関連企業は、EVの足元需要が不調で厳しい状況になっていますが、トヨタが以前から開発している「水素を動力とするクルマ」の話です。
クルマの動力の違いから整理すると、化石燃料車(ICE)はガソリン車やディーゼル車と言われる車、ハイブリッドはICEにモーターを一部の動力源としたりエンジンのパワーを補助するもの、EVは電気でモーターを回すのですが、その電源が電池や外部電源から供給されるものと、車内で水素から電気を発生させるものがあります。
今回のトヨタの水素を動力とする車は、ICEの構造の車でガソリンを使わず水素を使ってパワートレインを動かすものです。つまりEVとは異なります。
水素エンジン車は、水素と酸素の化学反応で電気を発生しますが、排出されるのは「水」であり、非常にクリーンな車です。また、構造が基本的にICEやハイブリッドと同じため、現在のサプライチェーンがそのまま使えるというメリットもあります。現在の車には広大なサプライチェーンがあり、EV化によって打撃を受ける企業の救済にもなります。
水素エンジン車は良いことばかりではなく、課題もあります。水素のコストが掛かることや技術的難易度(水素を貯蓄するなど)があり、そのため普及せず、コストも下がらないという悪循環になっています。
トヨタはその水素エンジン車の航続距離を25%伸ばしたという事です。一回の充填で250km走れるという事です。
環境にも優しく、サプライチェーンも従来のものを活用出来る水素エンジン車には期待しかありませんが課題も多いので、まだまだ難しいとは思いますが、トヨタには、ぜひ開発成功して頂きたいものです。
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