11/8の決算発表の記事からゆるく読み解く 6
太文字、直りました!何もしていないのですが。
そろそろ決算発表も出揃ってきましたが、まだまだ注目企業が沢山あります。
まず電子部品大手8社のサマリーになります。
8社は村田製作所、ニデック、TDK、京セラ、ミネベア、アルプス、太陽誘電、ロームです。この大手でも業績は上方修正、下方修正の両方がみられます。下方修正は4社ですが、自動車の減速が影響しています。一方の生成AIの拡大によるデータセンター用の需要が業績に寄与しています。また、大手ですので為替の影響も大きなものになります。トランプ当選の直後は大きな円安となりましたが、通期決算での利益影響が予想されます。
フジクラも2025年3月期の連結純利益が前期比22%の増と好調です。電子部品大手と同じく生成AIの普及に伴うデータセンター向けの製品が伸びています。
振るわない自動車では、マツダが不調です。2025年3月期の連結純利益が前期比の33%減になります。世界販売台数は135万台と9%の下方修正です。
自動車関連ではセーレンが純利益で上振れしています。自動車は総じて振るわないと思いましたが、主力商品である合成皮革の「クオーレ」は強度や素材の軽さが優れており燃費向上を目指すカーメーカーからの引き合いが強いという事です。やはり、優れた製品や技術は需要が悪くても立ち向かえるのだと思います。
繊維関連で、東レ(TORAY)は、2025年3月期の連結純利益が前期比4倍!になる見通しと発表しています。IFRSに移行した21年3月期以降では過去最高となります。やはり自動車向けでは減産の影響は受けていますが、ディスプレーや電子部品に使うフィルムやスマホ向け絶縁体が好調となります。加えて価格是正も大きな増益要因となりました。
今期は、自動車と生成AIで大きな違いが発生した需要環境となっています。
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