リスクの見極め
リスク管理を仕事でされると思いますが、どのように考えるのが良いのでしょうか?
リスクの考え方は「リスクは人の10倍考える」でお話していますので、今回はリスク管理における発生可能性についてのお話になります。
最初に考えるのが「発生可能性と影響」というのが王道です。影響は金額なのか、時間なのか、被害状況なのか等ですので、影響は定量的に評価する必要があります。
一方、可能性の評価というのが、意外と難しいものです。
可能性は、自分の経験や感覚なども無意識に検討要素になるため、人によって評価が異なることがあります。また、そのリスクに対する何らかの想いも含んでしまう事も厄介です。絶対に起こしたく無いトラブルは自然と発生可能性が高く評価されるバイアスが掛かってしまう経験はありませんか?
リスク管理では当然最悪ケースも想定しますが、可能性の判定として起こり得ない事や起こるとしても天文学的に低い可能性は排除すべきです。そこまでは極端としても、相当低い可能性を検討材料に入れる人も一定数いるのも事実です。
隕石が落ちるような確率の可能性を議論しても時間の無駄ですので、適正なリスクを見積もる能力を持つ事が重要です。
その能力を持つには、
①リスクの内容分析が正確に出来ること
②過去事例、類似事例を洗い出せること
③事象を論理的に組み立てられること
④薄く広くても構わないが、広範囲の知識を持つこと
などです。これは、影響度を測るときにも重要な能力となります。
すぐに出来るものでは無いと思いますので、少しずつ意識して取り組んでいけば良いかな、と思います。
ゆるい小話でした。
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