11/10のゆる〜く気になる記事 5社に1社最高益 電力インフラ・防衛
決算発表も終わり、まとめの記事が出て来ています。11/10の日経新聞からです。
5社に1社最高益電力インフラ・防衛
上場企業全体の業績は、プライム上場企業の2024年4-9月期の純利益合計は前年同期比で5%減益と減速している中、5社に1社が過去最高益を記録しています。
減速は、中国景気の低迷やそれに伴う自動車業界の不調が要因ですが、好調な電力インフラや防衛、インバウンド需要の取り込みを行った企業の業績は伸びています。
最高益企業が相次ぐ分野の一つは、電力インフラとなります。クラウドや生成AIの普及により、データセンター向けの電力需要が急増し、関連ビジネスが伸びています。
IAEA(国際エネルギー機関)によると、世界の電力需要は2026年には2022年比で約2.3倍にもなるそうです。そうなると、省エネ、再生エネルギーなどに関連する製品がキーワードとなってくると思います。
防衛関連では、政府の防衛費増額方針を受けて戦闘機やミサイルの受注が増えているとのことです。また、インバウンド需要については、輸送関連のみならず、お土産など小売やホテルもろもろでの需要が発生しています。
他には、独自の事業モデルを持っている企業や強い顧客基盤を持つ企業の業績が堅調です。こういう強みを持つ企業は、景気変動に影響を受けにくく安定した成長を続けられるという事です。
自動車と中国の減速で苦しむ企業が多い中、生成AIの普及に伴う半導体やデータセンター関連の好調に加え、他社にはない強みを持つ企業が下期の景気を引っ張る構図になりそうです。