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少し前のゆる〜く気になる記事 日本のM&Aに一石

年末に日本電産(ニデック)が、牧野フライスへのTOB(株式公式買い付け)を表明しました。業界では、非常に衝撃的な出来事でした。ニデックが1/23にTOB提案について記者会見を開いたといあ記事になります。

1/24 日本のM&Aに一石

ニデックは、M&Aでは非常に有名な会社であり、創業以来半世紀で70社ものM&Aを手掛けています。このニデックがTOBを仕掛けた牧野フライスは、時価総額が約2900億円(1/24終値ベース)という大企業であり、工作機械メーカーとしても超一流の企業になります。売上高も1000億円、営業利益率も産業機械セクターの需要低迷がある中で7%を稼いでいます。東証から多くの企業が指摘されているPBRも1.26倍、ROEは実績で7.64%と資本コストに若干及ばない可能性もありますが、問題ないレベルです。

今回、ニデックが牧野フライスのTOBを仕掛けた理由は12月27日付けで開示されている「意向表明書補足資料」が分かりやすいのですが、ニデックが「世界屈指の工作機械メーカー」を目指す上で牧野フライスが最適なパートナーということです。

一方、牧野フライスの公表では事前に提案について話が無かったら事など「同意無きTOB」であることも含めて特別委員会による要望書を提出し、両社で本件について動いている状況です。

今回の件が、大きく報道されたのはニデックである事や牧野フライスという大企業が対象であることなど要因は多々ありますが、多くの経営者が「ウチは大丈夫か?」と戦々恐々となったことも要因の一つだと考えます

先程の時価総額で言うと1/24時点で牧野フライスは上場企業では、439位と上位に位置しています。上場企業数は3970社ですが、そのうちプライム企業は1638社であることからも多くの「大企業」にとってインパクトのあった事だと考えます。

日本の企業買収について大きな一石が投じられた出来事でした。

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