10/8のゆる〜く気になる記事 海水からCO2回収
10/8の日経新聞からになります。環境関連です。
海水からCO2回収
タイトルを見た時、これはなんだろうと思い気になり、調べてみましたが、勉強になりました。
海水は大気から二酸化炭素を吸収します。これは海水と大気中の二酸化炭素の濃度差により発生します。海の植物が光合成を行うことにも影響があるようです。
また、海にはCO2を貯蓄する事も出来ます。ただ、全て良しということではなく、それ程多くのCO2を大気から回収出来るわけでは無い事、CO2濃度が海水の方が高ければ逆にCO2が大気中に放出されること、海水温度が高いとCO2は水に溶けないこと、海洋の酸性化が進む事などの課題が指摘されています。
今回の記事は、2050年の温暖化排出量ゼロに向けた取り組みの中で、大気中のCO2が0.04%しか含まれておらずDAC(Direct Air Capture)では回収率を上げにくいことから、海から二酸化炭素を回収(DOC : Direct Ocean Capture)することにより、海水中のCO2を減らし大気中のCO2が海洋に吸収される量を増やし、大気中のCO2を減らす効果を期待しています。
また、CO2が取り除かれた海水を放出することにより酸性度が下がるため水産業にもメリットがあります。
この取り組みは(詳しくは割愛しますが)電気透析などでCO2を回収するのですが、コストが大きな課題となります。また、まだ始まったばかりなので、技術も確立されているわけではありません。
地球温暖化対策が様々な技術によって進められていきます。こういった動きを捉えていく事が、自社の脱炭素政策に役立ったり、ビジネスチャンスが広がる事もあると思います。
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