欲望と三日月
人の欲望は果てしなくて
誰にもとめられない。
特に物・人・デザイン・新しい物であふれる
この街では
満足に鈍感になった人が
コップからあふれるソーダのように無数にいて
いつまでも満たされないものを
追い続ける
新しい、珍しい、たったひとつのカスタム、限定・・・
ビルはもっと高く、もっと高くと上へ積まれていく
歩く人は目はLEDライトの光る画面を
耳はイヤホンがつながる電子音を
もはや
どこにいてるのか
だれといてるのか
自分でもリアリティがない毎日。
求めたいものが本当は何なのか
行き着きたい場所が本当はどこなのか
それがクリアになっている人など
どれほどいるのだろう。
そんな世界で
行き着く先は
刺激の極み。
人は
人を
求める。
感じる唇の柔らかさ
秘密の時間・・・
ぬくもりや
スリルの形は
手に入れたい欲望と
手に入れてはいけない境界線と
リアルに触れられる場所にある
生の存在。
それはもはや
「生きているリアルな実感。」
満月を求めて
手に入れるのは簡単。
手に入れたらすぐに変化していく三日月は
満月よりも
人の欲望をくすぐる。
切なさと
物足りなさが
あふれる愛の形
三日月。
愛?ではないかもね。
光に照らされていない部分を
知っているからこそ
光っている部分を
自分だけのものと思いたい
欲望。
人の果てしない欲望の
三日月は
毎月
真夜中で
空を輝かせている。
あなたの三日月は
誰ですか?
本気で出版をします!!そのための貯金にします♩出版した時には、帯を書いてくれませんか??