少女はおじさんになりたかった
女の子として生まれて育ってきたけれど、自分自身が女であることに、どうもしっくりこない部分が常にあった。かと言って、男になりたいわけでもない。じゃあなんなのだろう?
女の子って、いつもニコニコゲラゲラ笑っていておしゃべりでみんなと連なって仲良しで、きゃー!って叫んだり、シールペタペタ貼ったり、字が特徴的だったりするのが私の学生時代の女の子だった。
けれどわたしは笑顔の安売りはしないし、面白くもないのにヘラヘラ笑わない。つまらない話をするくらいなら1人で本を読んでいたかったし