練習を頑張る手のために~冬のケアと演奏前のポイント
寒い季節、ピアノを弾く前の手の冷えや、乾燥に悩む方は多いのではないでしょうか。特に指先は、ピアノ演奏において繊細な動きが求められるため、冬のケアは重要です。
今回は、冬場の手を守るためのケア方法と、冷えた状態でもスムーズに練習を始めるためのポイントをご紹介します。
ささくれにも効果的!手の乾燥対策
乾燥が気になる時期には、保湿が欠かせません。練習前後には、香りが控えめでベタつかないハンドクリームを使いましょう。といっても、ハンドクリームの種類はとっても豊富!何を選んだら良いの?という方も多いのではないでしょうか?
おすすめは、しっとりと感じられるシアバター配合のものや、塗ったあとすぐに鍵盤に触れることができる速乾性の高い製品などが良いでしょう。
また、練習中に汗をかいた場合も乾燥につながるため、湿らせたタオルで優しく拭いてから再び保湿するのが効果的です。
練習の前に、手を温める工夫
冷たい手でいきなり練習を始めると、動きがぎこちなくなったり、筋肉を痛めたりする可能性があります。練習の前に、手を温めるルーティーンを作るのもおすすめです。いくつか例をあげていますので、ぜひ試してみてください。
①温かいお湯で手を軽く洗う
手を温めつつ、清潔に保てる一石二鳥の方法です。お家での練習で時間があるときには、小さいボウルに適温のお湯をためて、1~2分浸すのもよいでしょう。
②指をほぐす簡単なマッサージ
指の付け根から先端まで軽く揉みながら滑らせます。指先だけでなく、手のひら全体も揉むと、手が全体的に温まりますよ。
指先を持って、反らすようにストレッチするのも効果的です。
③手を振って血流を促す
時間がない時は、軽く手を振るだけでも血流が良くなり、指先が温まります。ただし、あまり一生懸命振りすぎて手首を痛めないように注意してくださいね。
冷えた状態での練習の始め方
冷えた手でいきなり難しい曲に挑むのは避けましょう。まずは、スケール練習やハノンなどの基礎練習からスタートし、指を徐々に動かしていくと、無理なくスムーズに演奏ができます。その際には、ゆっくりのテンポからはやいテンポにしていくというのも効果的です。
冬の手のケアをしっかり行うことで、練習の質を保ち、快適にピアノを楽しむことができます。今年の冬は、この小さな習慣を取り入れてみませんか?