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オパール沼へようこそ

オパールとの出会い

2023年、秋。
私は初めて横浜ミネラルマルシェ(※)に行きました。
当時私は蛍石や水晶なら少し持ってる、というくらいの石初心者です。
店も鉱石も目的がなく、ふらふらと見て回っていました。

ふと会場の隅に、「オパール1つ500円」という文字が目につきました。オパールなら知ってる。虹色の高いやつだよね。でも500円なら買えるな。せっかく来たから1つくらい何か買いたいよね。

※ミネラルマルシェとは

1つ目のオパール

…で買ったのがこのカケラ。

主張する赤遊色
角度を変えると優しい緑遊色

この時はまだ初心者だったのでよく分かっていなかったのですが、実は最終日の午後だったためほぼ良いピースは狩り尽くされて、残りかすみたいなトレイだったんですね。元々はニ千円→千円→500円とディスカウントされた状態でした。なのでモノに対して特別安かったかというと、まあ、大きさに対して妥当…って感じです。

1ヶ月後、2度目のマルシェへ

何となくイベントの雰囲気が掴めたので、次に御徒町で開催のミネラルマルシェにも行ってみる事にしました。前回オパールを手にした事で、自分が購入したのがエチオピアオパールである事、オーストラリアやメキシコ産などもある事、原石やカットした物の他に「カンテラオパール」なる母岩に埋まった状態で磨いた物の存在を知りました。原石の雰囲気を残しつつツヤツヤに磨かれた不思議な魅力。これはぜひ実物を見てみたい!!

早速カンテラオパールいっぱい並べてるお店を発見。
……たっったっ高い!!!
1㎝ばかりのキラキラの粒がはっはっはっせんえん!!
こっちの大きめのはっ!にっにまんえん超えぇー!

2つ目のオパール

まだ良し悪しも目利きできない私には荷が重いと判断して、他のお店で安い原石などを物色する方向へシフトしました。

そこで買ったのがこれ。

ん…?
ギラッ!!
ギャップ萌えや〜

地味な茶色い石と思ったら、赤-黄-緑-青へと彩度高くフラッシュして、私の心を奪っていきました。どれでも二千円のトレイから厳選。先に八千円見たから麻痺しているが、別に安くはないんだよな。

値段が高過ぎるなら、フリマアプリは?

まあ素人の浅はかさというか、兎に角あんな高いものぽんぽん買っていられないぞと。じゃあメルカリとかで安いの探してみるか!と思ったけど意外に安くない。というより、イベントって普段の店舗売りよりずっとお買い得に設定されているんだとその時知りました。

けど探してみると個人輸入で安く出している人も少しいて、その中で磨きの仕上げが飛び抜けて綺麗なのにやたら安く出している人からひとつ買ってみる事にしました。

3つ目のオパール

初のカンテラを入手

これは今いくつかカンテラを所持してみて振り返ると幸運な事に、この出品者のカンテラは値段に対してめちゃくちゃ質が良かったです。他の「原石買って自分で磨くタイプの出品者」と違って動画を出していないため購入に至る判断材料が少なく、競争率が低かったのでしょう。

かくして私は「良質なカンテラオパールの手触り」を覚えました。
何と二千円。安〜!徐々に「安い」の基準がバグってきています。

白いギラギラの部屋に透明が充填されてる
もうひとつの窓は夕焼け

しばらくの凪の期間、そして

二千円のカンテラに大満足したのでしばらくはオパール購買熱は落ち着いていました。しかし、メルカリでフォローしまくった検索ワードと出品者、他のオパール愛好家から知った良質なオパール屋さん情報は常に頭の隅にありました。更にSNS で人のコレクションを見たりして、どんどん耳年増的に知識が付き好みの方向性だけが定まっていきます。

カンテラオパールが高くてたまげた御徒町ミネラルマルシェから丸一年。また同じ季節に御徒町を再訪しました。

そしてカンテラオパールをずらり並べたお店に再び吸い寄せられました。今回は丸腰の初心者ではありません。良きものに出会ったら万札を…出す!折しも今月は誕生月で自分への言い訳も完璧。覚悟完了。いくぜ!

4つ目のオパール

お店の方が色々見せてくれますが今回私は強い意志でピンファイアを探すのです。でもピンファイア無いな…あのー店員さんそれは?コントラルス?え?自由に太陽光でお試し?この系統ならこの辺がオススメ?あっこれも気になりますぅ…

……これくださいッ!

ホアァ〜〜!
ホワアァ〜〜〜!!!

実物の魔力凄い。気付いたら本来の目的じゃない系統のオパール厳選してた。その日晴れてて屋外開催だったのも大きいです。太陽光に勝る光源なし。でもね。

小さッ!

小さいやつを買いました。これで5千円だったんよ。同系統同系色で1.5㎝くらいのやつは1万円超えでね…足りなかったね覚悟。

再燃するオパール熱

そんな訳で本来欲しかったピンファイアは未入手、コントラルスもケチったサイズにした事により「あとちょっと…もっと欲しい」という物欲に襲われるようになりました。

何なら「より良いカンテラオパール」だけじゃなくて、コモンオパールや宝石ルースのオパールにも興味が出てしまっている始末。もう兎に角オパールの個性の広さに目移りしまくっている状態です。

そこで更に続けて、さいたま千円マルシェにも参戦する事にしました。

5つ目のオパール

たからいしルースさんにて。
千円じゃろくに遊色は望めないだろうし、透明系の景色を楽しめるようなピースが見つかれば良いな。なんて思って見に行って購入したのがこれ。

亀裂がフンワリ紫に光るよ

千円で良いの…?綺麗な磨き、淡くも綺麗な遊色、2㎝超え。迷わず確保。

3石福袋もあったので合わせて購入。
ダイヤが1つ確定だから他2つはおまけクオリティでも文句ないわ〜。

6つ目のオパール

そしたら福袋からこれ出てきたんですよ。

こ、これは…!?
ハニカムやないか!!!!

エチオピアオパールでしばしば見られる泡のようなハニカム構造のあるオパール。ハニカムオパールと呼ばれていて、高価なようです(あまり詳しくない)。期せずして6つ目をゲットしてしまいました!遊色の走り方がねぇ、お盆の走馬灯ランプみたいで綺麗だよ…!

余談ですが千円マルシェ(2024.12)ではエチオピアオパールの小さなルースがやたら安かったです。ひとパック(8粒)千円とか…宝石すくいで1匙(10粒相当)千円とか…ケース入りのジュワジュワ系遊色ルース0.61ctも250円(下画像)で…どうなってんだ。ちなみにエチオピアオパールは他国産に比べてよく水を吸うので扱いに注意が必要です。

子供へのお土産にしたので数には入れてない

そんな感じで1年間であれよあれよとオパールが増えました。この後更にメルカリで激安カンテラ(1個目のカンテラと別の出品者で、画像から既にクオリティ低いのは見て取れる)買ってみたりして「削られているのは…目利きと磨きの技術料!」という気付きを得たりするんですが、それはまた別の機会に。

ここまでお付き合いありがとうございました。
どうです、一緒にハマりませんか、オパール沼。

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