TM-6.3.1 (K2)ツールのライフサイクル内の各フェーズについて説明する。
ツールを有益に利用するためにテストマネージャがマネジメントするライフサイクル
1. 調達
ツールを作成することを決定したら、テストマネージャはツールの管理者となる人を割り当てる。
管理者は、ツールを使用する方法と状況、作成した成果物を格納する場所、命名規則などを決定する。
これらの決定を、場当たり的に行うのではなく、ツールの使用を開始する前に行うと、ツールのROIを大幅に改善できる。
また、ツールはユーザに適切なトレーニングを行う必要がある。
2. サポートとメンテナンス
ツールは継続したサポートとメンテナンスが必要である。
ツールを維持するための責任は、ツールの管理者に持たせるか、専門のツールグループに割り当てる。
ツールを他のツールと連携させて使用する場合、連携して動作するためのデータ変換とプロセスを検討する。
また、ツールのバックアップとリストア、およびその出力を検討する。
3. 進化
改造を検討しなければならない。
時間経過と共に、環境、ビジネスニーズ、ベンダーの問題によって、ツールおよびその使用方法が大きく変化することがある。
ツールの運用環境が複雑であればあるほど、進化的変更がツールの使用におよぼす影響は大きい。
この時点で、テストマネージャは、ツールがテストで果たす役割に応じて、サービスの継続性を確立する必要がある。
4. 廃棄
どのようなツールでも、利用を終了するときがくる。
ツールによって提供されていた機能を何かに置き換え、データの保持およびアーカイブする必要がある。
これが発生するのは、ツールがライフサイクルの最終段階にあるか、単純に、新しいツールへ の移行による利点と機会がコストとリスクを上回るようになった場合である。
テストマネージャは、ツールのライフサイクル全体を通して、ツールによりテストチームに提供されるサービスが正常に機能し、故障なく連続して提供されるようにする必要がある。
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