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武器と傲慢と
未知の病気が世界を覆い、多数の命が失われたが、それが落ち着けば今度は人が人の命を奪っていく。
もう何十年も前の話になるが、友人と旅行をしているときに「湾岸戦争」が始まった。イラクがクウェートに侵攻し、世界がそれを許さず、アメリカを含む多国籍軍がイラクを攻撃し、クウェートを開放した。
それは物凄く衝撃的だった。見知らぬ土地の旅館のテレビに、リアルタイムで戦争が映し出されていた。砲撃が至るところで起こっている異常な光景。
子供の頃、学校で戦争のことや原爆のことを学び、戦争の怖さや愚かさを知り、なぜそんなことを? 誰がそれを望むのだろうか? かつてこの日本でもそれを起こしたなんて、とても実感が湧かなかったが、テレビに映るそれはドラマや映画でもなく、争いを望まない者がいても、実際に戦争は起ってしまうものだと痛感した。
宗教、物の価値観、偏見や欲望などによって争いが起こるのだろう。
何年もトップの座に立ち権力を握ると人は傲慢になる。武器を持てばその後ろに隠れて、物を言う。その武器が強ければ強いほど、また傲慢になる。
ほんの数年前の世界はまだ、まとまっていたようにも思えた。止まらないウィルスに怯え、知恵を絞りそれを食い止めようとベクトルが進んでいるかと思っていた。
それがまだ解決もしてもいないのに、人が人を殺すなんて。全く愚かだとしか思えない。
望む物の全ては手に入らない、それは幼少期に学ぶことだ。
勝手に始めといて、停戦協定だのと意味が分からない。無条件で辞めるべきだ。