人気作品の幸不幸(TRPG)♪
素敵なツイートを見つけた。今回はその話。この話はTRPGやCoCの話を中心にしているが、実は「趣味」自身の話になっている。
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■ステキな原文
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「今のCoCを『CoCはホラーだ』という共通前提に立って説明したり遊んだりするのはもう無理だし、無理どころかホラーだと一度も認識したことない人もこのTRPGを遊んでいるから、今CoCを遊んでない人ほど『ホラーとかいうニッチなジャンルがなんでこんなに人気あんの?』と言っちゃう」説
「そもそもルルブにホラーって書いてるじゃん!」いやそーなんよ、そりゃみんな見えとるんよ。かたやホラーじゃないものもめッッッッちゃくちゃ遊ばれとるんよ、CoCで。
分かっとるんよ、書いてある事は、でももうホラージャンルだという共通前提は無理っぽいんよ。
CoCは「なんでも遊べて人口の多いTRPG」に変化しおわったんでしょうねぇ。遊んでると、どう見ようとしても「ホラージャンルに人が集まっている」と見る事はできないんですよねぇ。
もう今のCoCの主眼はホラーに置かれてないよ。
その一方で……CoCゲーマーへの絡みの話として古参達から下記もあった。
※BTLさんやROKIさんが発端の人という言うワケではないです。
ま、自分のは蛇足ですね……きっと、たぶん、おそらく
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■実際の初心者対応
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上記のように、今っぽい素敵なツイートを今さらながら見つけた。
自分はその今風のCoCに参加したいと思いつつ参加出来なかったんだけども、的確なツイートで素晴らしいと思った。
一方で、つい最近デジタルゲームはかろうじてプレイした事はあるだろうが、アナログゲームさえまともに遊ばない、本当に全くTRPGも知らない上司達&同僚(リプレイ本もリプレイ動画も見た事ない)にTRPGとCoCをオンラインセッションで教える事になって卓った。これが当時メッチャ困った……。
説明の際「ホラーをするゲームです」とは言わないようにしてプレイはして卓としては成功したケドもとても苦労した。結局、CoCって何するゲームなの?という話になったり……。
一方、今更「ハワード・フィリップス・ラヴクラフト」「クトゥルフ神話体系」「コズミックホラー」が~~とか説明するの……今のCoCに合ってないのは理解してたから「オカルト的な」という言い換えしたり、神話生物もバケモノやクリーチャーに置き換えた。
まぁ、公式シナリオ(惑いの森)ならジャンルはホラーでもいいのかもしれないけども……結局、公式シナリオだったのでホラー風サバイバル感覚で遊んで貰った。今思うとホラーと断言出来る方が、何も知らない人にとってはラクかもと思った。
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■一方でTwitter上では叩かれてしまっている
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「ステキな原文」は残念な事に叩かれてしまっていたように感じた。
ただ、この「CoC」は「ホラーではない」は言葉としては言い足りない印象はあった。
TRPGには「TRPGで人を集めようと思う」と「卓で注目を得ようと思う」と「卓の満足度を上げようと思う」と、「王道から外れる程、注目・人気が高まる」傾向がある。
初めこそは公式シナリオで十分満足するが、しばらく経つと変なシナリオや変なゲームに目を向けたがる人が多い。ゲテモノとまで言わなくてもそういう傾向のゲームをプレイしたいと思ってしまう。
ゲームとしての面白さより「変なゲーム」「尖ったゲーム」を面白いと感じる。そういう行儀の良い商用とは違う部分を堪能出来る事もTRPGの魅力だからだ。そして、そこに「TRPGの自由さ」も感じる。もう場合によっては「尖ったゲームをプレイした」という体験そのものも面白いし楽しい。
そうして経験を重ねていくウチ、散々事故卓で痛い目に遭うとなのか…、TRPG歴がそれなりに進むとなのか…、その手の「TRPGの自由さ」を十分に自由を堪能する、散々ゲテモノ(?)を堪能すると、飽きるのかお腹いっぱいになるのか、「公式の楽しさ」「ルール準拠」に立ち戻る人も多くいる。「公式の楽しさ」「ルール準拠」に立ち戻る人も多くいる。つまり、尖った遊びを散々したからこそ「ちゃんと面白いゲーム」をしたいと思ったり。
あと昔は、男女混交のコンベンションやサークルもあったケドも、多くは男は男同士、女な女同士のコミュニティでTRPGをする事が多かった。故に男女が出会う事もあまりなくTRPGは遊ばれていた。その男女の遊び方の文化の違いもTwitter上で露骨に見えてしまっている事も、文化の断絶を感じ易いというのもあると思う。
あとは「本来の正統な遊び方を遊んでる俺」は「界隈でマットーな人間」「界隈でのハイソ」だと思ってる人も混ざって、過去の自分の省みずマウントを取ろうしている人も含まれてTwitterのTRPG界隈はカオスな状態になっている。
更に付け加えると、大きなお世話だが王道の遊び方を一切やらず「やんちゃな事をする事だけがTRPG」だと思って遊ぶと「TRPG飽きた」になりやすい。そういう症状が起きて趣味から離れ易いから、CoC以外にも目を向けてほしいという老婆心も働いている可能性もある。
ちなみに付け加えると昔と今の違いは、昔はココまで人気になった事がなかったという程度で、CoCは昔からホラーより発狂を楽しむ「ゲテモノ」として注目している人も多いゲームだった。だからこの流れは特別な事ではないと思う。パラノイアも「ゲテモノ」の一種として扱われていた。
つまり、TRPGという趣味の構造そのものが、この「老害が若輩者を叩く図式」を生みだしている事になる(他の趣味でも、古参がニワカを叩く図式は見られるだろう)。
そして特に玉石混交・老若男女が集うTwitterでは、より露骨にぶつかってしまう。
とても不幸な事だと思う。
長く遊んでいる人は昔を思い出してほしい。昔かなりやんちゃな事をしたと思う。今の若い子たちは、その今やんちゃな事をしているダケだ。いずれ通る道というつもりで温かく見守るのがいいだろうと思う。
今の人気によるTRPG人口の増加によって、若い子と年寄に大きな文化の断絶を感じて、今と今までとのあまりの違いに戸惑う事も多いとは思う。
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■まとめ・所感
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「どうすればいいのか?」と言われると……。
正解かわからないけど、自称熟練者は温かく見守り理解しようとするしかないと思う。
だって遊び始めてる若い人にとって、今の遊び方が楽しいのだから。
ただ、その手の遊び方はどうしても事故も繰り返す事もある(公式や王道の遊び方でさえ事故は発生するのだから人の事は言えないケドも)。そして事故った卓を馬鹿にするのではなく、事故って疲れてしまったゲーマーさんについては、違う遊び方も提案したりして、せっかくのTRPGのとの御縁を無にしないようサポートに努めるのが、熟練者の役割なのではないだろうか。
なんか優等生的な意見で恐縮ですし、そんな誰もが聖人君子(自分も含め)になれるワケではないのですが……。
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おわり。