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生ける難題をどう活かす問題

【生ける難題】は「カルロフ邸殺人事件」で登場した青5マナのクリーチャーで、自分のライブラリーが0枚ならライブラリアウトせず、10/10呪禁飛行警戒の最強クリーチャーになるカード。

40枚デッキが基本になるリミテッドが主戦場のような気がするが、除去が限られるリミテッドではそこまで長期戦になることはなく、アンプレイアブルなカードと言っていい状態だったようだ。
自分のライブラリを減らすカードを自由に入れることが出来る構築戦なら
使えるか?いや、それならリアニメイトデッキで良いという難題が現れる。

登場時かろうじて相性が良さそうなのは【忌まわしき干渉者、アショク】
ぐらいだったが、アショクを出した所で対戦相手は顔面ではなくアショクを攻撃するだろうから実用的ではなかった。

(効果:自分へのダメージが代わりにライブラリ追放になる)


流石に無理だな、と思っていたら「ダスクモーン:戦慄の館」で面白い
カードが登場した。それが【終末の加虐者】で、

唱えていたら自分と相手のライブラリーを6枚にするというカード。
これを出せば【生ける難題】の条件達成は目の前だ。

だが、相手も6枚になっているということは…
相手のライブラリアウトを狙った方が確実という難題が出てきてしまった。

これは困った。



例えば、

この呪文を唱えるための追加コストとして、あなたのライブラリーを20枚
追放する。すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない。

こんなカードがあれば【生ける難題】と相性は良いのだが…
自分のライブラリだけをたくさん減らせるカード…



そういえばこんなカードも新登場していた。

【タミヨウの物語】は自分のライブラリーを2枚切削し、同じカードタイプであったらドローをして切削を繰り返す英雄譚。4章では墓地にあるインスタントやソーサリーを追放して、いつでも唱えられるようになる。
スタンダードでは使い道が全く思いつかないこのカードだが考えてみる。

上手く行けば自分のライブラリがごっそり削れる。
しかし「土地」「クリーチャー(生ける難題)」「エンチャント(これ自身)」
「インスタントまたはソーサリー」の少なくとも4種類のカードタイプがライブラリーに入るため、切削が連鎖する可能性は高くない。
あくまでセルフライブラリアウトはサブプランとして、他の戦い方は用意する必要がある。
インスタントかソーサリーか、どちらのカードでデッキを固めるとなると、
やはり「ソーサリー」の方だろう。理由としては、
・全体除去が豊富
・ハンデスもある
・墓地に落ちた【生ける難題】を回収できるカードもソーサリー
が挙げられる。

具体的にデッキの構成を考えてみる。
デッキの構成は青黒のコントロール、除去を豊富に入れる。
あまり使われていない【討伐】も貴重な単体除去なので入れよう。

ハンデスも入れてとにかく耐える。フラッシュバック持ちの【無情な交渉】
は墓地に落ちても使える良いカードだ。
ハンデスは序盤に使いきらない方がいいだろう。せっかく【生ける難題】
を出しても全体除去を撃たれたらおしまいなので、戦場に出す直前に相手の手札から抜きたい所だ。「クリーチャーの入っていないデッキか?」と相手がルーティングの際に全体除去を捨てるようになってくれれば良い流れだ。

隙を見て【タミヨウの物語】を出しライブラリを切削していく。
めくり次第ではこちらがライブラリアウトになる可能性もあるため注意。
ライブラリの枚数が「2枚、5枚、8枚、11枚…」という3n+2枚の時に
タミヨウの物語が始まるとライブラリアウトして負けになる可能性がある。
頭が疲れそうなデッキだ。
ライブラリを操作できるソーサリーも入れておこう。

肝心の【生ける難題】だが1-2枚採用でいいだろう。
どうして4積みでないのかというと、ライブラリのカードを全て切削していくので必ずこのクリーチャーは手札か墓地にあるはずだ。
(相手に墓地対策が無ければ)
ということは墓地回収かリアニメイトで必ず回収することができるので、
・4枚入れるとタミヨウの物語の切削が途切れる確率が上がる
・手札に抱えると相手の攻撃を耐えられない
・フィニッシャーとしては4枚も出すことはなさそう
といった理由からあまり入れなくていいと考えた。

墓地に行った場合は墓地回収できるソーサリーで手札に戻すことを考えていたのだが、よくよく考えると自分のライブラリが無い状態で【とぐろ巻きの再誕】で【生ける難題】を出すと1/1のコピーも10/10になるのではないか?
多分なるはずだ。それならむしろ【生ける難題】は手札から墓地に捨てたいぐらいだ。墓地に送ることが出来るソーサリーも入れよう。


長く語ってきたが、青黒コントロールに何枚か【生ける難題】を採用すればもしかしたら条件を達成して戦えるかもしれないという結論だ。
実際に試せるほど豊富なカードを持っていないので頭の中だけのデッキだが、こういうことを考えている時間が楽しい。



もっとシンプルにセルフライブラリアウトが狙えるカードがローテーション落ちする前にスタンダードで出てきて欲しい。
望みは薄いだろうが期待している。




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