記事一覧
複数事業体間のコラボレーションの媒介となるオブジェクトの設計に関する論点と類型
この記事は SaaS Designer Advent Calendar 2023 の15日目の記事です。
アプリケーション上で、複数の事業体によって単一のオブジェクトインスタンスが共同で管理されることがよくあります。特に「プラットフォーム」を名乗るプロダクトであれば、複数人でのコラボレーションが重要な要素となるため、そういったことは頻繁に起こることでしょう。
私が所属している株式会社 Ship
BtoBスタートアップでのプロダクトデザインの立ち位置を再定義している話
こんにちは、Shippio のプロダクトデザインマネージャーの @toofu__ です。
先日、株式会社ログラスさんとの共催で「Bayside Design Nite BtoB スタートアップのデザイン組織 ~ チャレンジできる環境で働く面白さ」という LT イベントを開催しました。この記事は、その LT で話した内容を補足しつつ公開するものです(アンケートで頂いた質問へのアンサーも記載していま
株式会社Shippioに入社し(てい)ました
2023年4月30日付で5年半ほど勤めた会社を退職し、株式会社Shippioにプロダクトデザイナーとして入社しました。4月から前職の有給消化期間を使って業務自体は開始していたので、実質的には入社してからすでに3ヶ月ほど経った感じです。
以下、考えていることとか、やっていきたいこととかを。
世のインフラ的な領域に関わっていく
良いのか悪いのかわからないですが5年おきくらいに転職しており、その都
2022年おもしろかった漫画
なんか今年は全体的に疲れていたからか漫画を読む量も減っており、これまで読んでた漫画の新刊を追いきれなくなってきたし、今年読み始めた漫画かそうでないのかの区別もつかなくなってきた。そう考えると、けっこう惰性で漫画を読んでいたんだなあということに気付く。そこに気付くとしんどい気持ちはあるが、あまり気にしないことにする。
あかねさす柘榴の都「両親と死別して母方のおばに引き取られる」系の漫画にハズレがな
2021年買ったもの・お金を使ったもの
2021年ももうすぐ終わろうとしている。コロナ禍も2年目となると、平日ずっと家にいることにも慣れてきて、家を充実させようやみたいな気持ちもふつふつとしていた。その気持ちが溜まっていたからか、今年は物欲をおおいに発散した1年だった気がする。今年多少なりともお金を使って生活に影響を与えたり、買ってよかったなあと思ったものをまとめてみる(Amazon の商品リンクはアフィリエイト付き)。
居住環境・人
「freee のこれからのプロダクトデザイン」を模索する
freee Designers Advent Calendar 2021、7日目担当の @toofu__ です。freee会計やfreee申告などを担当するデザインチームのマネジメントとかをやっていっています。今年読んだ漫画で特に好きなのは
違国日記
葬送のフリーレン
ランウェイで笑って(良い結末だった…)
ワンダンス
シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜
中古マンション買ってリノベする(物件探し)
前回で買う物件の予算感が決まったので、それに基づいて物件探しをしていく。
不動産屋さんにこんな感じの条件を伝えて、予算内で出てきた候補物件のうちからいくつか選んで内見した。
・40平米以上(候補物件を見比べるなかで「広さは大事だな」となって50平米以上に条件変更した)
・職場までドアtoドアで1時間以内(近ければ近いにこしたことはない)
・いざとなったら売りやすい(築年数とか)
・2階以上(湿気
中古マンション買ってリノベする(資金計画)
経緯はこれ
よっしゃマンション買うぞってなって最初に行われたのが不動産屋さんに相談しながらざっくりの資金計画づくりでした。
話を持ちかけてくれた大学時代の同級生がリノベーション設計をやってくれるので、彼らが紹介してくれた創造系不動産さんに購入仲介をお願いしました(ほかの不動産屋さんと比較してどうこうは何もわからない、ほかのところに相談していないので)。Zoom で2,3時間ほど話してわーっと計
中古マンション買ってリノベする(はじめに)
中古マンションを買って、リノベーションをして、そこに住もうという計画が動き始めました。人生でそう何回もないことだと思うのと、似たようなことをする人が増えたらなんか面白いので、ライフログがてら経緯を残そうかと思いました。この記事を書いている現在、「マンションを購入して所有権を得たが、まだ引っ越していない」という状態です。
前住人が残した「貧乏人だから省エネ節電」の文字。ちなみに前住人はどっかのタワ
Designing Interfaces の 第2版と第3版をざっくり比較する
『Designing Interfaces - Patterns for Effective Interaction Design』の第3版が2020年2月にオライリー社から発売されました。第2版はUI設計の際に辞書的にとても参考にさせてもらっているし、そこから10年後の改訂版なのでとりあえず手に入れてみました。が、分厚い英語本をサクサク読める能力が自分にはないので、紹介されているUIパターンの変
もっとみる喪失感の生まれる条件
一.少し前に「ひとりぼっち惑星」というスマホゲームが流行った。特に何をするわけでもないゲーム。人工知能同士が戦って壊し合っていて、自分はその争いを傍観しながら壊れた残骸を回収するだけのゲーム(本当はそれだけじゃないけど)。自分が電波を発信すると、どこからか巨大人工知能がやってきて他の人工知能を壊しまくってくれる。たくさんの残骸が手に入る。
この巨大人工知能はかなり頑丈で、他から攻撃を食らってもな
UIの論文を読む "Gender-Inclusive Design: Sense of Belonging and Bias in Web Interfaces"
2018年のCHIで発表された論文。ファーストオーサーはスタンフォード大学のHuman-Conputer Intraction Groupに在籍する博士課程の学生。
研究の目的この研究の前にも、性差によってWebに対する評価が変わることを示す研究がいくつかあるようで、それによると「男性は左右対称のWebレイアウトを好む」とか「女性は男性よりもカラフルであったり視覚的な複雑さが高いインターフェース
UIの論文を読む "Predicting User Error for Ambient Systems by Integrating Model-based UI Development and Cognitive Modeling" ① 用語理解
ベルリン工科大の「Quality and Usability Lab」と「DAI-Labor(Distributed Artificial Intelligence Laboratory)」による共同研究(ファーストオーサーは前者の研究室)。ユビキタスコンピューティングカンファレンスUbiCompで2016年に発表された論文。
論文タイトルを直訳すると「身の回りのシステムにおける、モデルベースU
UIに身体が投影されてしまう
コンテンツそのものではなく、UIが心に残ることがどれだけあるだろう。
僕はいくつかその経験がある。まるでUIに自分の身体が投影されてしまったような感覚を覚えたことがある。どちらもテレビゲームであるけど、ふたつほど思い出代わりに書き出してみる。
ICO2001年に発売されたPlayStation2のゲーム。
育った村のしきたりによって霧深い城に生贄として捧げられた少年イコは、偶然にも檻から抜け出
UIの論文?を読む "Introduction to Model-Based User Interfaces"
UIに関する論文を読んでいるとModel-Based User Interfaceの概念を下敷きとした研究がしばしば出てくるのだけど、正直聞き馴染みがない言葉だったので、基本的なところを抑えておきたいなと思って探したところ、この記事がヒットした。学会誌とかではないが出自がちゃんとしているし、きちんとした文章であるように思うので、読んで自分なりに理解した内容を書いていく。
モデルベースUIとはモデ