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雑記* 詩集

 昨年、詩集を出版しました。『ポケットに太陽』というタイトルで文芸社からです。

 以前から「一生に一度は本を出したい。」という気持ちがありました。でも、それが詩集になるとは、自分でも知る由もなかったというのが正直な気持ちです。

 小さいころから歌が好きだったので、歌詞に励まされて生き延びてきた人生でした。なので、作詞に興味はありました。通信教育の「作詞講座」などを受けてみたこともありました。それは趣味の範囲でした。

 ある日、カラダとココロが思うように動かなくなり、心療内科を受診することになりました。医師は「軽い心の風邪」だと言いましたが、私はもうボロボロでした。それから、薬と付き合いながら、ときどき育児とか家事をやるという生活がしばらく続きました。

 ある時は何も考えないことを頑張り、ある時は少しずつ本を読んでポジティブになろうとし、ある時は自分を否定し、ある時は自分を励まし、死に方を探したり、生き方を考え直したり、家族にたくさん迷惑をかけながら過ごしました。

 カラダが重くて動かなくても、アタマの中はいつも汚い言葉でいっぱいで、グルグルと色んな気持ちが渦のように回っていました。それを「紙に書いて捨てる」というアドバイスを医師がくれました。書いてみると少し落ち着きました。慣れてくると、文章にしたくなりました。でも、長い文章は何故か吐き気がしてあまり書けませんでした。

 短い詩を書いてみようと思いました。すると、少しずつ「ジブンノキモチ」が「私の気持ち」に変わるのがわかりました。それから徐々に、誰かに伝えたい気持ちが芽生え、ネットに投稿しようと思いました。もう数十年前の話です。

 それから色々な出会いがありました。そのおかげで、詩集を出版することになりました。もちろん嬉しかったのですが、少し微妙な気持ちもありました。「これは本当に私が伝えたい、表現したいことなのか」と思うようになりました。新聞やネットに投稿したときにウケの良かった作品を中心にまとめて一冊にしたので、一番言いたかったことを少し削って丸くしてしまったような気持ちがありました。

 人間とは欲深い生き物です。それは私も同じでした。もっと納得できる作品を詩集にして出版したいという気持ちが芽生えました。一生に一度でいいと思っていたはずなのに。

 ここnoteで、正直な気持ちを詩にして表現してみたいと思いました。まず、新しく生まれてくる気持ちや上手く言えない感覚みたいなものをここnoteに書き溜めて、新しい出会いに刺激を受けたりして、次の詩集の出版を目指したいと思います。

 今、投稿している詩は、以前ネットに投稿したものと新聞や雑誌やコンテストに投稿・応募して落選したものが中心です。新しく書いた詩もあります。

 そんなこんなで、これから詩作と投稿と日々の生活と哲学と宇宙と興味の赴くまま、自分の気持ちに正直に生きていきたいと思っています。

 どうか、ゆるっとお付き合いください。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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