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自傷癖について

 素人意見ですので、参考程度で……。 
 
 今回は「自傷」について書こうと思います。
 私自身、自傷をしています。それを元に、自傷について、自傷をする人の気持ちを知ってほしいと思いました。
 理解しなくてもいい、知ってくれるだけでいいんです。

 ここで出てくる「自傷」は、肉体的な自傷のことです。

 目次

自傷の種類と原因
自傷のメカニズム
自傷について知ってほしいこと 
私を例とした自傷のこと 
自傷をやめるには


 
 自傷とは、読んで字の如く、自分を傷つけると書きます。

 イライラしたり、嫌なことが立て続けに起きて「もういやだ!」ってなりますよね。物を壊したり、壁を殴ったりする方がいると思います。それの延長線上に自傷があります。

 自傷の種類

 ・リストカット、アームカット……というような、刃物で自分を傷つけること。突き刺すとかもそうですね。
 ・OD(オーバードーズ)……薬を大量に飲むことです。
 ・髪を抜く、体を引っ掻く。
 ・爪を噛む。
 ・首を絞める。
 ・火のついたタバコを肌に押し付ける。
 ・ボディステッチ……肌を縫います。
 ・頭を壁に打ち付ける。……etc

 

 原因

 自傷をする人には様々な理由があってそうしています。ストレス解消として自傷、自分を痛めつけるために自傷……。自己嫌悪からの自傷。友達がしていたから私もしてみたっていう人もいます。

性格的な面では、自分で溜め込む傾向にある人、ストレスの発散が分かっていない人、完璧主義な人、繊細な人、家庭に問題あってストレス発散がうまくいっていない人……とかですかね。私が関わってきた人で自傷をしていたひとはそういう方が多かったです。

 私はストレス発散と自己嫌悪からの自傷でした。性格的な面では、自分で溜め込むと、繊細ですね。

 自傷についてまず知ってほしいこと。

 多くの人の場合死ぬために行っているのではないです。生きるために行っているのです。

 SOSなのです。

 自傷は自殺行為とは違います。そりゃ一歩間違えれば死に至ることもありますよ。
 リストカット、アームカットで死ぬことはまず無理です。両腕を切り落とす勢いじゃないと無理です。いくら横に切ろうと無理です。
 ODも市販の薬では100錠飲んでも死なないでしょう。病院に運ばれて胃洗浄……なんてこともあります。薬を多く服用することにより、本当に薬が必要となった時効果が薄くなるそうです。

 中には、ファッションリスカと呼ばれることをする人もいます。
 私の学校にもいました。そういうことして気を引こうとしてる人。でも、全員が気を引きたいからそういうことをするわけじゃないんです。上記にもあるように、生きるためなんです。
 

自傷のメカニズム 

 イライラしたり病む→切りたい→切った→一瞬の快楽、そして襲ってくる虚無感、罪悪感


 だいたいこのパターンです。
 イライラしたり病む→切りたい という考えが定着するまでに少しの時間を要します。病む→切りたい→切るという考えから、いずれ病む→切るとすぐに切ってしまいます。
 最初は気分転換、それが次第に習慣へと変わります。
 体の痛みで心の痛みを紛らわして、一時的な現実逃避でもあるかもしれません。
 


 私が自傷を始めたのは中3でした。
 きっかけは上の「原因」でも書いたように、友人がしていたから、ですね。

 私の仲のいい人が自傷をしていて、私も自傷をすればその子の気持ちがわかるかもしれないというものが動機でした。しかし、それがとまらなくなって、自傷を始めた月は1ヶ月程度で30本ほど切っていました。受験のストレスとかがあったのかもしれません。


 リスカにどっぷり浸かっていた頃の話をさせてください。
 今になっては恥ずかしいことなのですが、「リスカをやめろ」=「死ね」っていわれてるような感覚でした。
 しかし、あの時はそれだけリスカに頼っていました。それで自分というものを保っていました。リスカが唯一の救いだった。元々ストレスの発散方法を知らなかった私にとって初めて見つけたストレス発散方法だった。この方法に頼るしかなかった。だめだと分かっていても、するしかなかった。
 無意識に切っていることだってあった。意図的に切るより罪悪感を覚えた。やってしまったとひどく後悔した。傷があることで「生きている」とわかった。傷がないと不安に襲われた。だから、傷をつけ続けた。
 親にバレたら、友達にバレたら、妹にバレたら。そんな恐怖もあった。でも、やめられなかった。やめる時は、最後に大きな深い傷をつけてそれを「けじめ」としてやめようと決めた。
 死ねるものなら、死にたくて。でも、死ねないヘタレだった。今もそう。
 ひどい時は、車が来たタイミングで飛び出そうとして、ぎりぎりのところで足が止まることもよくあった。そのまま前に出て、死ねなくても重傷ぐらいになればいいのにとおもった。また後悔。
 自傷をすることで自分を保った。自傷することの恥ずかしさも抱えていた。情けなさもあった。
 それでもやっぱりやめられない。なんどやめようと思っても、カッターを手放せない。
 負の連鎖。失敗続きの連鎖。カッターがないと生きられない。自分を傷つけないと生きられない。後悔しかないのに、自傷をしないと生きていけない自分が嫌だった。
 やめたいと思っても簡単にやめられないのが自傷の怖いところです。依存症と同じです。


 それからやっとやめようと意を決して、数年、やっと半年に1回から年1回ほどまで減らすことが出来ました。

 私は痛がりです。深くきれません。大きく切れません。傷口が開いて肉が見えるなんてことありません。
 どっかの勘違いしている方々、病んでる自分が好きな方々は、自傷した人の傷が浅いかったり血があまりでてない人を見ると、その人を馬鹿にしたり、自分がどれだけ切っているのか自慢したりします。そういう人はそういう自分が好きなのです。可哀想な自分が好きなのです。
 傷が深いからといって、その人の気分の落ち込み具合が比例するわけではありません。
 傷が残らないからといっても、切ったという事実は消えません。


 私がなぜやめようとおもったか。
 このままではだめだとおもった。
 もし将来子供ができた時、その子供に「この傷なあに」って聞かれたくないからです。誤魔化すこともできるでしょう。しかし、私はそれをしたくなかった。だから、やめようとおもい行動に移しました。

 自傷は簡単に辞められるものじゃありません。依存症と同じです。
 少しずつ辞めていくに限ります。

 
 リストカット・アームカットやめかた
 リストカットやアームカットのみならず、他の自傷にも役立つと思います。

 それをするにあたって、覚えておいてほしいことがあります。
 絶対に無理矢理やめさせてはいけません。
 「リスカをやめろ!」と頭ごなしに怒ってはいけません。
 やめたいと思っている人は、「やめられるものなら、もうやめている!」と思うんです。でも、やめられないから、助けを求めているんです。
 なので、その人に寄り添って、少しずつ減らしていくことが大事なんですよ。

 まず、自傷に使っていた刃物を鍵のついた棚とか箱に入れる。
 イライラして病んでも、まず深呼吸。それから、切りたいと思っても、我慢。
 毎日切っていたのに、1日も切らない日があったなら、それを褒めます。切ってしまっても責めてはいけません。それを繰り返していくのです。


 少しずつ、イライラや病む→切りたいという思考回路を変えていくのです。

 そうすれば、イライラするから切ろうとは思わなくなっていきます。
 他にストレスの発散方法を見つられず、自分を傷つけてしまうのです。だから、他のことでストレスが発散できるとわからせることが必要になります。

 もう一つ、紹介します。
 自傷したくなるのは、邪気がたまっているから手を洗え、などと言った医師もいるのだとか。
実際に気分転換に手洗いや顔を洗う人もいますから、我慢できる人も増えたらしいですよ。
アルコール消毒で代用、ヨガなどの呼吸法、瞑想なども効果的でしょうね。
そして、彼らが理性で必死に押さえつけている感情を言葉にする、話をする時間を作る、話を聞いてもらえる人を作ることも大切です。

 そのアドバイスを貰って感じたのは、特定の行為をするというよりは、気分転換が大事なんだなとおもいました。
 話すことというのは大きな力を持っています。いらいらしてる時に誰かに話したらスッキリしますよね。誰かに吐き出すということは大事なことなんです。
 
 私の手首には傷は残っていません。しかし、腕には残っています。
 肩、足首、膝、手の甲を切ったことありますが、腕しか残っていません。触ると少し凸凹しています。
 腕が見える服を着て、電車とか乗った時、できるだけ見えないように注意は払いますが、それでもみえてしまうことがあります。その時の人の目。奇妙なものを見るかのようなあの引いた目。申し訳なくなります。
 生きるためにしたことです。仕方なかったんです。私にはこの方法しかわからなかったんです。

 私がされて嫌だったことをあげてみます。
 自傷を始めてしばらくたって、自傷していることが友達の一人にバレてしまいました。口止めをしました。しかし、友達の全員に伝わってしまい、それ以来友達数人には毎日「リスカチェック」されてました。切っていれば怒られました。笑いながら怒られました。
 見世物なのだろうか。ああ、恥ずかしい。って思いました。
 私の自傷した理由も聞かず、笑いながら怒る。
 だから、手首から腕にきるところを変えました。
 彼女らにとっては、私のためをおもってしていることなんです。笑いながらでも、心配していたんだなという気持ちはわかりました。でも、私には嫌がらせに思えていました。見世物にされているように思えました。いやでした。本当に嫌でした。
 先生にもバレました。冬服の隙間から見えてしまったのでしょう。
 私は「猫に引っかかれました」とバレバレの嘘を付きました。先生は、納得がいっていないようでした。しかし、先生がそれ以上なにか言ってくるわけでもなかったです。

 自傷をした私だから、もしこれから自傷しようとしている人に出会った時、私は止めるでしょう。自傷をする前ならまだ間に合います。自傷をしてしまったら後悔します。傷跡が残れば、後悔する日がいつか来ます。
 自傷をする人がいて、助けてほしいと嘆いているなら、私は手を差し伸べます。見捨てようとはしません。

 自傷をする人は、人に対して警戒心が強いです。なかなか信じようとしません。もし、自傷する人と仲良くなったら、その人に頼られると思います。重いとしんどいと感じることもあると思います。しかし、その人にとってあなたしか頼る人がいないのです。信頼されている証拠なのです。頼られた時は気持ちを聞いてあげてほしいです。一緒に解決方法を考えてほしいです。病んでいる、自傷している人は視野が狭くなっています。一人で解決方法を考えようにも難しいのです。視野を広く持っているあなたの力を貸してあげてください。


 自傷をしている、していた人は、多いんじゃないかと思います。隠したり、もしくはもうしていないけど昔していたという人が意外と身近にもいるかもしれません。
 自傷をしている、していた。それを黙っているのは、それだけで、人の目に映っていた以前の自分が消えるかも知れないからだと私は思います。
 なかなか理解されない行為なのだと思います。

 私は、今も自傷をしています。
 昔よりは回数は減ったものの、少し傷跡が残っています。
 そんな私だけど、受け入れてほしい。笑わないで。生きたことを認めて。褒めて。私を愛して。傷がある私だけど愛してほしい。私の過去を受け入れろなんて言わない、今の私を受け入れてくれたらそれでいい。
 生きていてくれてありがとう、あなたがいてよかった、って言葉がほしい。嘘じゃない本当の言葉。私が生きていてもいい理由を、私の生きる価値をを教えてほしい。
 抱きしめて。頭を撫でて。よく頑張ったねって。私の傷を見て泣かなくていい、同情しなくていい。私と歩いてほしい。向かい合うんじゃなくて、同じ方向を向いて歩んでほしい。
 私はまだ弱い。認めてくれないと、私は生きていけない。自分を否定してしまう。自分が自分を愛さなくてどうする。わかってる。でも、もう自分を肯定するより否定する自分のほうが強いんだ。
 上辺だけポジティブ、内心ネガティブ。
「自分をもっと大事にしろ」何度言われたかわからない。いまだに、どうするべきかいまいちわかっていない。自分のことは大事にできないけど、私は自分以外の相手を大事にする方法はわかってる。自分以外の人なら大事にできる。
 
 自傷をする人には心の問題がある。そういう人たちは、不器用で、すっごく悩んでしまう。助けてほしいのに、怖いからと人を頼ろうとしない。最悪の場合をいろいろと考えてしまう。頼っても、相手に迷惑かけてたらどうしようとか内心ビクビクしてる。
 自傷をする人に、気分転換の方法を聞いてみて。そしたら、だんまりを決め込むか、自傷をしてるって答えるだろう。なぜだんまりを決め込むか。自傷が悪いことだとよく分かっていてそれを口にしたくないから。
 だから、もっと痛み以外の感覚や世界の感じかたを教えてあげて。
 その人自身を愛してあげて。あたたかいきもちを教えてあげてほしい。
 こういう別にストレスの発散方法もあるんだよって一緒に考えてあげたりしてほしい。普段からよく話をしてコミュニケーションをとるのもいい。


 まとめ

 自傷は依存症と同じですぐに辞められるわけではないです。自傷をする人には色々な事情があります。
 切ったらちゃんと消毒する、です。 
 あと、もし切りたくなったら、誰かに感謝を伝えてみるのもいいと思います。

 すみません、自傷というより、リストカット・アームカット寄りになってしまいました。

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