「ずーイズム」の継承者として(乃木坂46とワシ)
ワシは乃木坂ファンであることは確かだし、一度くらいはライブへ参加して直にパフォーマンスを見たいという思いはあるのだけれど、年齢による外見上の周りのファンとの違和感とか(周りよりもワシ自身の自意識による違和感だ)、そのために他のファンに気を使わせたりする(ワシ自身も気を使う)のもイヤだ。それからサイリウムを揃って一斉に振るのも(年齢的な恥ずかしさもあって)なんだかちょっとイヤだ。とはいっても、もちろん大観衆が一斉に打ち振るサイリウムに囲まれて、ひとりだけ手拍子をしたり四つ打ちのリズムに合わせて体を揺らし続けたりする勇気もないし。
ちなみに若い頃は多少の羞恥心を感じながらも観客の一人として騒いでたこともあるが、ライブ以外でも野球場やその他スポーツ競技で応援しているチームであっても、揃った応援を強要されるのは実はキライ。いいプレーならば敵味方関係なく喜んで褒め称えるし、そんな場面では自然に手や足を打ち鳴らし踏み鳴らして声をだすよ。そんなワシだけど、やってるファンの人たちは楽しいんだろうと思っているし、ワシもそれをいっぺんやってみれば楽しくて率先してやるようになるかもしれないけど。
そういやずっと古い話なんだけど、1980年代の後半にアメリカのカレッジフットボール強豪チームを招いて、ミラージュボウルとかコカコーラボウルとかと題して(旧)国立競技場で試合をやってた。(ここでいうフットボールとはサッカーじゃなくてアメフトです)
どの年かは忘れたけれど、満員の観客がウェーブを始めた試合会場にいたことがある。当時テレビ中継をしていたTBS(だったかな?)のアナウンサーが少し興奮した口調で「日本で始めてのウェーブが巻き起こりました!」的な実況をしてたのを覚えている(後で録画した番組を見たとき)。そのウェーブ自体は試合の盛り上がりとは関係なく巻き起こったりもしたので、後で散々批判された記憶もあるんだが、まあそんなときにはさすがのワシも一緒に観戦してた大学時代の先輩と一緒にニコニコしながら立ったり座ったりしましたよ。
もひとつ言えば、同じく(旧)国立競技場で行われた「イノキボンバイエ」で、会場全体に轟く「イノキボンバイエ」の音楽に乗って、競技場上空からパラシュートで舞い降りたアントニオ猪木に向けて隣のプヲタっぽいにーちゃんと一緒に「イノキ!イノキ!」と狭いスタンドベンチから立ち上がってコールしたこともありましたなぁ。
閑話休題
続いてちょっとコレはついてけないなと思ったのは、ライブ会場などで見られる(ワシは10thバスラ関連で投稿されてた写真で初めて見た)競うように豪華だったり奇抜なデザインだったりする祝花などは、贔屓のキャバクラ嬢やホストに対する貢ぎ方と変わらん気がしてショージキ嫌い。推しを応援したい気持ちはよく分かるんだが、なんだかそれはちょっと違う気がする。馴染みのスナックのちーままが独立して店を開いたので、ちーまま贔屓の常連客が胡蝶蘭を贈るセンスに近い気がする。悪くはないけど、なんだか違う気がするんだよな。
かつての握手会や今のミーグリで大量のCD(参加券)を購入することが応援だというのもちょっと違う気がする。メンバーに直接会える、話せるという強い動機があることは認めるけれど、なんか違う気がする。だから選抜の決定要素としてのミーグリ売上ってのはちょっと違うと思ってる。まあ商売だからそういった「金になる」ことが具体的な評価としてKPI化、可視化される定量的評価のポイントとされることはサラリーマンとしてわかるけれど。
同じようなので乃木坂駅に推しの誕生日になると貼られるポスターもちょっとヘンな感じがする。自分のファンとしての熱心さ加減の凄さを金を使ってアピールしている気がしてちょっと好きになれないんですけど。
念のために書きますが、それをやるファンの人たちの心意気や熱心さを否定するつもりは全くありませんし、やる気と金と時間がある人はどんどんやればいいと思ってるし。
駅のお祝いポスターってのは商売としては上手いことやってるなと思うし、ポスター自体をみるとワシの中の乃木坂を応援したい気持ちが高揚してくることは確かですけど。(それにしてもポスターには写真が掲載されてたりするんだけど、その肖像権とか権利関係はきちんと整理されてんのかな、って勝手に心配になりました。事務所的には黙認ってカタチ?)
そんなので同じくライブ会場外で撮影されたと思しき背中に「○○命」的な派手な刺繍がされた特攻服を着る一団がいたりするけど、そういうセンスも理解できない。
まあそれを着たい人が着るのは自由だし、それがかっこいいと思うのは個人の嗜好の問題だからそれ自体を問題としているわけじゃないけれど。
しかし「乃木坂は上品で儚いところがヨイ!」とか言ってる割には、バリバリのヤンキーでございという風体はどういう価値観同士が融合して出来上がったものかがわからんのですよ。
それって横浜銀蝿(本日(2022/07/11)リーダーの嵐さんが亡くなられたらしい)が歌った「お前サラサラサーファー・ガール、おいらテカテカロックンローラー」的なココロなんですかね。ヤンキーもじつは清楚なお嬢様風な彼女がほしいってことで。
動画貼っときますが、導入部分が長すぎるので途中で飽きないように。動画の半分くらいからが本番です。
ちなみに横浜銀蝿は「TCR横浜銀蝿RS」と表記されたりしますが、それはバンドの正式名が「The Crazy Rider 横浜銀蝿 Rolling Special」だからです。一つ偉くなったね。これで「クイズ東大王」対策はバッチリだぞ、悠理ちゃん。
おなじような印象を受けるものとしては、よさこいソーランのチームもいわゆるニッポン的なヤンキー文化バリバリなデザインや行動様式もあまり好ましくは思わない。
じつはワシのコドモがそんなよさこいソーランチームに所属して、全国で開催されるイベントに行ったり来たりしていたけれど、その活動自体は本人がやりたきゃやればいいと思ってたし、その活動で様々な人たちと知り合えたことは良いことだと思う。でも、そんなんだからワシに参加してみれば?なんて誘われても断りますね。とりあえずやってみて、なんて可愛い女の子に言われてみたら、その場ではそれっぽくカッコつけてやってみるかもしれないけれどな。
ちょっと話がずれましたが、もっかい書きます。ワシはそういった応援をしようとする人々の心意気や熱心さを否定するつもりは全くありません。
ただワシはやらないし、やりたくないというだけです。
なこと書いてるワシにも、日本人的なヤンキーでファンシーな心が存在していることは否定しませんけど、それをあからさまに表に出す勇気はない。
まだハロウィンで「シャイニング」の双子の女の子のコスプレならしてみてもいいと思ってるぞ。マリオとかスパイダーマンとかゾンビとかはありふれてるし、安牌狙いのちょっと守りに入っている気がするので却下です。
やるならキッチリやれ、中途半端ならやめろ
そんなワシですので、コレまで書いてきたようなワシ的には価値観が相容れないと思ってしまう人たちに対しては、「決して他人を否定せず良い関係性を築いてきた」高山一実さんみたいな人になれればいいなーと思ってます。
高山一実さんは現在まで脈々と続く乃木坂の乃木坂たる空気を作り上げた重要なメンバーの一人であることは間違いありませんから、そんな彼女が体現する平和主義を「ずーイズム」と(勝手に)名付け、ワシはその継承者になるべく日々精進することをここに誓ったりしますね。
このあいだなんとかチューブで見かけた「乃木中」での「高山一実出身の房総半島ツアー」的な企画で見られた、地元を愛し地元に愛されている高山一実さんの人間性の素晴らしさにカンドーしたので、前に書こうとしてたファンの行動に対する違和感と絡めてコイツを書いたってことを最後に記しときます。
実はもう一つ、若いファンの人たちは10thバスラでのコール問題に対してとても真面目な反応をするなと感じましたんで、それについてもいつか書きたいなーなどと思ってたりします。