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伊丹十三と乃木坂46の関係性がちょっとだけ
ホイチョイ・プロダクションズの馬場康夫さんが映画にまつわる興味深いいろいろな話をされるYoutubeチャンネルが好きで新作が公開されれば見たりしているわけですね。
で、最新の伊丹十三監督作品に関する回で紹介された作品のうち、ワシは「お葬式」「タンポポ」から「マルサの女」あたりまでは劇場公開されるたびに見に行ってた(はず)なくらい、伊丹作品を面白いと思ってた。
そんなワシがたまたま愛媛県松山市に住んでた時期があって、その地は伊丹十三が生まれ育った場所ってことで市の中心からちょっと離れたところに「伊丹十三記念館」ってのがあるのを知って訪れた事があるわけですが、そこで気になったことがアリました。
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そこには伊丹十三が子供の頃に描いた絵やこれまで生み出してきたエッセイやイラスト、CM作品などと並んで監督した映画が紹介されているわけだけれども、そこには「スウィートホーム」が含まれていなかったのをちょっと不思議に思ってました。
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リンク先のWikipediaを見ればその理由がわかるのだけれども、この作品は伊丹十三監督作品ではなく、製作総指揮として携わってたわけですね。宮本信子も出演してたし、当時のメイキングなどを見てるといかにも伊丹十三が監督してるっぽかったから、ワシはすっかりカンチガイしていたというのが真相です。どうりで記念館には監督作品として紹介されてないわけだ。とはいっても、製作総指揮として出資したりもしてたんだろうから、少しくらいは作品に対して言及があっても良いと思いましたが、実はこの「スウィートホーム」は色々と権利問題で揉めた経緯があったらしく、ビデオテープが廃盤になったあとに映像化はされていないそうですね。そこらあたりからこういった扱いを受けているのかもというのは、ワシの勝手な想像です。ちなみにワシは劇場公開時に見ましたよ。
で、ここで今回の意味不明なタイトルに関する説明になるんだけれども、ワシが勝手に伊丹十三監督の映画だと思い込んでいた「スウィートホーム」の監督は実は黒沢清だったことからつけたもので、それはWikipediaを確認して初めて知りました。
で、これがどう乃木坂と関係するかといえば、29thシングルCD収録バージョンとしてのみリリースされた「Actually…」のMVを監督したのがこの黒沢清なんですね。言われてみれば、映像から感じる雰囲気は同じ気がする(って後付理論?)。
そんなちょっと調べればわかるようなことをなぜ今書いているかといえば、いまでは立派な乃木坂メンバーとなったものの当時は海のものとも山のものともしれない五期生が初のセンターを努め、その後色々と批判を受けながらもライブでは盛り上がる定番曲になった「Acutually…」のアルル版MVを公式Youtubeで公開しても良いんじゃないか、いやすべきじゃないかっていう気持ちからです。
確かにあの当時は色々とゴタゴタして、ファンからの批判も多くて飛鳥山下Wセンターバージョンが急遽つくられ、アルル版MVは封印された形でそれ以降はなかった事にされてる気がする。しかしあのMVは当時の貴重な記録であることは確かだし、黒沢清作品としても正しく評価されるべきだと思ってますし。
そんなわけで、また書きますね。