即ち人が善なる振舞いをするのは(乃木坂46)
宮台真司という社会学者がいる。この方、ちょくちょくラジオで様々な社会の出来事に対して発言をされていて、その内容がかなり辛辣だったりするから好き嫌いははっきり別れてるんじゃないかな。
そんな宮台氏の発言で、まだ乃木坂を知らなかったワシがそれを聞いて(読んで)感じることがあった内容が、乃木坂が持つ「文化」について説明しているような気がしたので、それについて少しだけ書いてみます。
この発言だけ読むと「どこが乃木坂じゃ」と怒り出す人もいるんじゃないかと思うけれど、これは映画「ダークナイト」の登場人物ジョーカーの振る舞いに振り回される人々が示す行動の本質について語っているわけで、ワシが書きたいのは「周りが善良ならば自分も善良に振る舞う」という意味についてです。(もちろん宮台氏が語っている内容も、人間の本質を指し示しているのでもちろん重要)
自分の周りを見ているといろんな不平不満が渦巻いてたりして(ちょっと言い過ぎ?)、それと比べると乃木坂のメンバーたちの関係性は信じられないくらい穏やかで楽しそうに感じる。もちろんメンバーの心のなかではいろいろな葛藤があるだろうし、表に見せないところで泣いたり怒ったりもしているだろう。でもそんな空気をファンに感じさせないというのは、やっぱりグループの本質としてメンバー同士が尊敬と感謝の気持ちを持っているからに違いないと思うんですね。で、そんな気持ち(空気)がどこから生み出されたかといえば、先に書いた宮台氏の発言にある以下の部分だと思います。
グループ加入前には自分の性格や周りとの人間関係に悩んだり、さまざまな感情の動きで他者に対する思いやりを欠いた発言や行動をしてたメンバーもいるでしょう。しかし少なくとも乃木坂というグループ内では「他者たちが善人だ」と信じられる行動や空気があるから、参加すればみんな自然に善なる行動(他者に対する尊敬と感謝)をとることができるんだろうというのがワシの考えついたことです。だから卒業メンバー含めてことあるごとに「乃木坂を大切に思う気持ち」を態度や発言で示しているのは、意識無意識に関わらず「(他者が善だと信じられる)乃木坂は特別な場所」という気持ちを全員が持っているからでしょうね。
そんなわけで他者に対して善なる行動をすることが気持ちいい、楽しいという環境を生み出されたということが、乃木坂の一番大きい成功要因ではないかと思うのです。
人間はしょせん自分が一番大切だし、他者の成功を妬んだりしがちだから、いろいろ悩みすぎて休業したりしてしまうのも仕方がない。にんげんだもの。でも自身の善なる振る舞いは翻って自分に対して返ってくる。それが乃木坂じゃないかな、と。
とかなんとか書いてきたけど、書きたいことは頭の中で渦巻いているものの、うまく表現できないな。その考えや文章をじっくり推敲すれば良いんだろうけれど、それやってると途中で飽きてしまうから。まあ文章で稼いでるわけじゃないから、って言い訳しながら今回はおしまいにします。