婚活アプリに手を出してみた〜その5(48歳会社員Mさん)
その2から3あたりの会員さんとやり取りしていた頃、埼玉在住の会社員Mさんからメールが届いた。
「穏やかそうな印象に好感持てました。初めなので簡単ですが良ければやり取りしたいです」
ザッとそんな内容だった。
穏やかそう…
その「そう」というのは何ともうまい褒め言葉だなぁって感じた。写真しか情報がないのだから自然とそういう表現になるのだと思うけど、例えば実際に顔を合わせて相手を褒めるときって「穏やかですよね」と言いがちになると思うんだ。
だけど当の本人にその自覚がなければ、私みたいに素直じゃなければ「いいえ、全然ですよ」と返すのがオチ。そしてそれがチャンスを逃すw
しかし「穏やかそうですよね」と言われたらどうか。多分、反応は変わってくる。
今回のメールのそれで私も、否定しようがなかった。
肝心のMさんの写真から私が受けた印象は
「ニコッと笑うポッチャリな普通のおっさん」
だけどどこか私の恩人に似ている気がした。
知り合ってもう20年くらい経つ、あしながおじさんのような存在のあの人に。その人のことを私は「兄貴」と呼んで慕っている。2度しか会ったことのない兄貴に、そのMさんは見れば見るほど似ていた。
つまりここでもキッカケは見た目となった。
会社員Mさんの生まれも育ちも埼玉…さいたま。さ、ささ埼玉!つい先日、続編の映画を見たばかりだった。私自身、関東で唯一住んだことのない埼玉。
映画やJリーグが熱い埼玉から私にメールが届くなんて!←ちと違う
しかし条件がイマイチ合わない。Mさんはプロフィール上ではお酒を「時々呑む」と書いてあるが、メールの内容では体質的にほとんど呑まないとのこと。…うそつき。いや、よく考えたら言ってることは間違ってはいない。
だけど断定的に私のことを話す会員さんが多い中、このMさんの「○○そう」が気になったのでメールを始めてみようと思った
これといった共通点が見当たらず、話を広げる術がわからない私…とりあえず得意な自分語りでもしてみようかな
…すると、どうでしょう
Mさん、私の話題に合わせて聞いてくれている感じがした。まぁ、うんうんそうだよね+相手の言葉を反復すれば寄り添ってくれてる感など簡単に作り出すことはできる
マニュアルではわかっていても、Mさんのメールは自然だった
メールの相性は良いかもしれない
3日〜4日おきのメール。ルーティンな間隔よりも返信が遅いと途端に「あれ?前回変なこと書いたかな?」と不安になる
いつの間にか私はMさんからのメールを待ちわびるようになっていた
続く