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25歳の私に伝えたい、人生には、必ず第3の道がある!

 今日は、非常勤講師を勤める、読むことから始める英語塾、ソフィー・ジ・アカデミーの生徒さんに教えて貰った本、『The Third Door』という洋書について紹介します。

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人生のどんな場面でも、必ず、第三の扉がある

 『The Third Door』とは、当時18才大学2年生の医学部だった著者が、クイズ番組で得た賞金を使って、所謂成功者達・著名人達に、「若者に向けた、成功の秘訣」についてインタビューするまでの過程を綴った実話である。著書のアレックス・バナヤンは、ビル・ゲイツやレディー・ガガ、スティーブン・スピルバーグなど名だたる著名人のインタビューを漕ぎ着けたのだが、その過程は、全く一筋縄ではいかない。

 臨場感溢れる著書アレックスの冒険の道のりにぐいぐいと引き込まれ、夢中で一気に読みたくなる一冊だ。途中から、「危機一髪、八方塞がりなのでは・・・アレックスどうなっちゃうの!?」と、アレックスの挑戦の過程を自分が追体験しているかのような気持ちにさえなってくる。でも、一番印象に残っているのは、この本のタイトルの由来だ。人生のあらゆる場面に置いて、必ず、第一のドア(正攻法での成功。長い間列に並んで、自分の番がくるのを待つ方法、道。でも、もしかしたら、この方法では、先に命が尽きてしまうかもしれない)、第二のドア(VIP,一部の特権階級に開かれた方法、道)、そして第三のドア(何とか、ドアを叩き壊す、力技でこじ開けるような方法、道)がある。アレックスが、著名人のインタビューに漕ぎ着けたのが、この第三のドア(道)ということから、本のタイトルが、『The Third Door』となっている、と私は解釈した。そして、この本のキーメッセージは、どんな時でも、必ず、第三のドアがあるんだ、ということ。

「25歳の私」が出会いたかった1冊

 2011年、東大震災が起きてしまった年。25歳の私は、自分の仕事の価値や意味が見出せなくて、「東南アジア青年の船事業」で、60日間近い、東南アジア青年との船旅に出港。「この事業に参加して、会社から距離を取ることで、自分らしさが取り戻せるかもしれない!」という期待を胸に参加したら、結果はその真逆。東南アジア10カ国の青年リーダー達との、300名を超える船上生活の末に待っていたのは、「一体会社の看板を外した私は、何者なの〜!?😩」というアイデンティティー・クライシスだった。

 実は、船に参加する前に、志望していた大学院の研究科への合格が決まっていた。留学先から大学4年生の6月末に帰国して、翌日から始めた”就職活動”。勝手が分からなくて、当時は、日本における”新卒”というブランドが、いかに貴重で特殊なのか、ということを全く理解していなくて、「3年働いて、専門が絞れたら、海外の大学院に行きたい!!」と心の底では思っていた。だから、3年目に、海外ではなかったけれど、日本の大学院で”国際交流の場において、場が深まる場づくりの方法論”について、学びたい、と思って、社会人3年目に受験したのだ。船での生活も、「大学院での研究の事前リサーチが出来るかも」と思っていたのだが・・・人生なかなか思い通りにはいかない。船内生活は、非常に特殊な環境だ。WiFiは、寄港地に着くまで勿論繋がらない。年齢の上下によるヒエラルキーもないし、全員に通じる常識やルールなんてなく、「一人一人が主体的に参画して、この場のルールを決めて、運営してみなはれ!」ということが試される環境なのだ。(食事、朝礼、ディスカッション活動、文化紹介、フリータイムなど、日々の大まかなスケジュールは決まっている。国毎の制服とドレスコードまである。)国籍も文化も違う330人以上が1つの空間を共有するので、日常生活でも、常にちょっとナチュラルハイのようなテンションだ。小学生の時に、前習えや点呼を散々習ってきたはずなのに、船上では点呼を取るのも一苦労で、正に小さな地球のようなカオスな環境なのだ。英語が流暢な人ばかりでもないし、私も逆に東南アジアの言葉は有名な単語や片言の挨拶位しか分からないから、コミュニケーションも一苦労。でも、何が一番辛かったかと言うと、相手との共通の話題を見つけることや、自分のことをどう相手に伝えるのか、という点だ。また、私は、右へ倣えみたいな集団行動が苦手で、絶対に一人の時間が必要、にも関わらず、部屋は、ベトナム人、ミャンマー人のルームメイトと相部屋で、かつ彼女達の国の友達がひっきりなしに部屋に入ってくる状況で、一人になれる場所と時間がなかなか取れなかったことも、振り返ると、結構メンタルがやられてしまった一因だったな、と。リセットする間も無く、目まぐるしくまた朝がやってくる。船上生活が始まって間も無く、気持ちは沈む一方で、下船の頃には、自信喪失どころか、迷子。会社に帰れば、浦島太郎状態で、自分で決めたこと、とは言え、その責任を引き受けるのは、本当にしんどかった。大学院へ進学してやっていける自信も持てず、毎日、今日は進学、今日は会社に残留を選ぼうと、心は揺れ動く一方で、どちらにしようかな、天の神様の言う通り・・・状態。あの時の私にとって、「第三の扉は、どんな道だったのだろう?」なんて思いながら、『The Third Door』を一気に今年のお正月休みに読み進めた。もしかしたら、今、未来が見えない、希望が持てない、と劇的な外部環境の変化に直面して感じている若者が居たら、「必ず、第三の扉があるよ。」と言って、このアレックス・バナヤンの著書を薦めたい。本書は、私にとって特別な一冊だ。その理由は、この本を読んで、著書アレックス・バナヤンの生き方に勇気を貰って、「私も、彼のようなモチベーショナル・スピーカーになりたい。」と思ったことがキッカケで、今、自由大学の、「自分の本をつくる方法53期」に通っているからだ。

「自分の本を書く」という新しい目標をくれた、『The Third Door』

 正直、毎日、#1日1エッセイ と題して、このnoteを更新することは、容易ではないけれど、近い未来に、アレックス・バナヤンのように、誰かの人生の後押しを出来るモチベーショナル・スピーカーに近づけることを目標に、今日も恥を忍んで、「今日はもうnote更新無理だよ〜。ネタ切れじゃない?」という自分の悪魔の囁きに負けそうになりながら、1週間ちょっと、毎日noteを更新している。本日も、最後までお付き合い下さり、ありがとうございます♬

追伸:英語で読める方は、是非原書を読むことをお薦めする。私は日本語訳版は読んでいないのだが、目次を見る限り、あまり魅かれなかった。

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