生産者を支え、ともに産業の持続的発展に貢献する
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外的要因により生産量が減少すると、すぐに困窮してしまう課題を解決したい!
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★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(51)
<株式会社ココウェル>
2004年に大阪市西区(現本社は浪速区)で設立された、ココナッツ製品の輸入販売、および製品開発を行う会社で、主原料のココナッツはすべてフィリピン産を使用。ファエアトレードのココナッツを原材料とした美容から食品、雑貨までの製品を開発・製造・販売し、本社1階にリアル店舗も併設している。資本金500万円、従業員数25名(2019年現在)の中小企業だ。
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同社が事業を始めた頃、フィリピンのココナッツは海外から安く買い叩かれていた。ココナッツからは美容や健康効果が高いオイルなど、付加価値の高い製品を生み出せるが、フィリピン内では安価な工業製品の原料として生産されるケースがほとんどだった。現地の人々が生産するだけでなく、魅力ある製品に発展させ、価値を高めていくことを同社の理念に基づく使命としてきた。
ココナッツは化粧品や食品、さらに廃棄する繊維質の厚い殻も雑貨などに加工して販売される。また、ココナッツに多く含まれる「MCT(中鎖脂肪酸)」が、認知症の予防・改善に期待できる成分とされ、研究が進められている。
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同社は2010年より行ってきた2種のファンドを、⽇本を繋ぐ社会貢献活動に利⽤するファンドとして統合創設し、「COCO FUND PROJECT」(2021年からの名称)として運用している。不登校などの生きづらさを抱えた日本の通信制高校生がフィリピンへのスタディツアーに参加し、フィリピンの貧困を知ると共に広い世界を見ることで、日本の若者とフィリピンを繋ぐ架け橋となっている。さらに、ココナッツ農家への就労支援として、フィリピンのココナッツ庁と共同でココナッツ農家の収入改善のための支援プロジェクトを行なっている。
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★ 創業者の水井裕氏は、フィリピンの大学に留学中にゴミ山で生活する子供たちを見て、貧困問題の深刻さに衝撃を受けた。その根本的な貧困問題の解決には農村部に産業を創る必要性を感じ、ココナッツに着目した。ココナッツは農村部の至るところに豊富に生育しており、太古から「生命の木」と呼ばれるほど貴重な食料資源として利用されてきたが、その利用価値を十分に活かせていないことに気づき、ココナッツの価値を高めることで農家の人々の安定した生活に貢献できるのではないかとの想いで創業したそうだ。
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◆ 同社は2007年1月にチャリティイベント「神戸アジアンビレッジ」を主催し、現在は「アースデイ神戸」として今でも継続している。アースデイは地球環境について考える記念日としてアメリカで1960年代に提案されたムーブメント。アースデイ神戸は毎年春に野外の公園で開催しています。マーケットでの買い物や昼ごはん、手作り体験を通じて「環境」「国際協力」「食育」「子育て」「スローライフ」といったテーマに自然に触れられる場を目指している。
❤ しかし、同社の沿革を眺めていると、止まらぬ動きがあまりに心地良い・・・キュキュン!
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時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!
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◎株式会社ココウェル コーポレートサイト
https://www.cocowell.co.jp/company/
◎サリサリストア(リアル ココナッツ専門店)
https://www.cocowell.co.jp/sarisari_store/
◎オンラインショップ
https://www.cocowell.co.jp/c/food/premium
◎アースデイ神戸
https://earthdaykobe.org/
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