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『もったいない』を共通価値として、業界世界トップ企業に



事業を通じて経済価値とともに環境価値、社会価値も実現。
国際的なロールモデルとして「第4回ジャパンSDGsアワード」受賞


★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(32)

<株式会社キミカ>
 東京都中央区八重洲に本社を置く日本のアルギン酸メーカーで、1941年に千葉県富津市で創業し、日本で初めて天然海藻から抽出する多糖類アルギン酸の工業的生産に成功した。食品用、医薬品用、工業用など幅広い用途に対応するため、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸エステルなど数百種類の製品群を有す。食品、医療品向けのアルギン酸の生産量は世界トップ。原料となる海藻は、主に南米チリ産の海藻を使用。資本金1億円、従業員数173名(グループ計378名)、売上規模約150億円(2022年度)の中堅企業だ。

創業者は、独学でコンブやワカメなどに含まれるアルギン酸の工業的製造方法を研究し、日本で初めてアルギン酸の工業的生産に成功した。
当初千葉の房総半島の沿岸に打ち上げられた海藻を原料にして事業を開始したが、戦後の高度成長期を迎え人件費や海藻調達のコストが高騰するとともに、自然環境の変化に相まって海藻資源が減少した。そこで、世界中を調査した結果、南米チリの海藻が最も扱いやすく、アルギン酸の含有量も高いということが分かり、主原料はチリの海藻にシフトした。

千葉の房総半島の沿岸に打ち上げられた海藻

品質向上をめざし、環境負荷の低い独自製法を開発したり、事業の根幹である原料調達を通じてチリの漁民の生活水準向上への貢献など、経済価値とともに環境価値、社会価値も実現し、そうした取り組みが国際的なロールモデルとして高く評価され、2020年12月には、日本政府が主催する「第4回ジャパンSDGsアワード」で特別賞を受賞した。

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★原料となる海藻については、生態系の破壊につながるとされる『生きた海藻』を刈り取ることはせず、漂着海藻を人手で拾い集めることにこだわっている。また、大半を水分が占める海藻の乾燥には膨大なエネルギーを要するが、同社では現地のアタカマ砂漠の乾燥した気候を活かし、海岸で天日乾燥させた上で、大量に保管し、安定供給に備えている。
チリの原料調達地域では、降雨量の減少による水不足が深刻化。同社の現地工場では近隣に9つの飲料水タンクを設置し、近隣住民に無償で清潔な水を提供。さらに、日本大使館と連携し、悪路対応の4WDの救急車や救助工作車を寄贈するなど地域貢献にも尽力している。
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❤創業者が病気療養中の千葉県君津市で、海岸に漂着した海藻が朽ち果てていく光景を見て『もったいない。うまく利用できないか』と考え、独学で化学を学び、日本で初めてアルギン酸の工業生産に成功。当時他社が化学薬品による抽出に対し、『浮遊分離法』というエコな方法を考案し、化学薬品を使用しないことで、抽出後の残さも農作物の肥料などに転用できるなど、創業当初からサスティナブルな経営を志向していた。 『もったいない』が共通価値として、社内はもちろん 原料調達のチリ現地の漁民の生活水準向上および安定への貢献へと繋がっている。

創業者の笠原文雄氏は1984年に病没されたが、創業から60年(人では還暦)に生まれ変わりの年と位置づけて、社名を株式会社キミカに改めたそう。
今回の学びを通じて、今では食品用、医薬品用、工業用に無くてはならない製剤として改めて認知することが出来ました。

創業者の純粋で真っ直ぐな生き方に”キュン”!
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時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

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◎株式会社キミカ コーポレートサイト
https://www.kimica.jp/
◎プロモ動画
https://youtu.be/FQ_6yFF6hqk
◎SDGsにつながった「もったいない」の精神
https://www.tokyosustainable.metro.tokyo.lg.jp/archives/1341
◎同社のサステナビリティ
https://www.kimica.jp/csr/

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