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貧困と格差を減らす社会貢献事業を世界が絶賛!



銀行口座を持っていない20億人へ、銀行口座を持たず金融サービスを享受できない金融難民と呼ばれる低所得層の生活を安定・向上させる


★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(66)

<ドレミングジャパン株式会社>
 2015年に福岡で、世界の貧困と格差を減らすことを目的に設立された。リアルタイム給与計算システム「Doreming」をベースに、銀行口座を持たない人に対しても勤務・給与データから信用情報を創出し、低利の融資など従来手が届かなかった金融サービスを提供することを目指して国内外で事業展開している。2022年にキズナジャパン株式会社と合併し旧社名ドレミング株式会社から同社名に名称変更した。同社の全株式は2017年にシンガポールで設立されたDOREMING PTE LTD.が100%保有する。他、アメリカ・イギリス・インド・シンガポール・サウジアラビアに同サービスを提供する現地法人がある。資本金9600万円のフィンテック・ベンチャーだ。

世界でも例がないリアルタイムの給与計算システムで、税金・年金・社会保険料も日額で控除し、作業に応じた手当の付与などの機能を備えている。企業、従業員ともに利用は無料。企業にとっては、事務処理の生産性向上、多様な働き方への適応、従業員にとっては、適時の給与受取、勤務データの活用、また、政府にとっては徴税対策などの効果がある。

また、海外向けサービスでは、利用者は携帯電話でデジタルマネーとして給与を受け取り、その日のうちに買い物や送金が可能。貧困や格差の解消に向け、海外の政府や金融機関からも大きな注目を集めている。日本も給与の電子マネーでの支払いが解禁されたので、日本でもさらにサービスの使い勝手が良くなるんじゃないかなぁ

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★ さて、同社は合併で生まれた会社だが、その会社の創業者は両者とも高崎義一氏。このオーナーの現在に至るまでの経営者人生は、超弩級のジェットコースターのようだ。

創業者の高崎義一氏

工業高校を卒業後、10年の板前修業。その後阪神間でモスバーガーの3店舗のオーナーに転身する。1995年の阪神淡路大震災で全店舗が被災。モスバーガーのオーナー仲間がエンジニアで過去に大手チェーンのPOSシステムの開発経験があり、勤怠給与管理システムを一緒に作りモスバーガーのオーナーへ販売することに・・・その後Windowsパソコンの時代になるとソフトの改修やメンテナンスが大きな負荷となった折、普及を始めたインターネットを使って今で言うクラウド型のASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)サービスの開発を始めた。ちょうどその頃JR東日本が電子マネーSuicaがサービスインするとの情報を得、「タイムレコーダーで退勤した瞬間にSuicaに今日の給料をチャージし従業員にすぐ買い物ができるようにしてあげたい。」というビジョンの実現にとJR東日本からの出資を受けることに、日本初のFelicaを使ったタイムレコーダーを開発。しかし、労働基準法の現金払い、直接払いの原則、プリペイドカード法の電子マネーを現金に出来ないという壁に阻まれ断念。開発を進めていたASP型勤怠管理システムが完成した直後にアメリカで9.11(2001年)のテロが起こったことでサービスリリースが頓挫する。資金繰りに行き詰まりその年の12月末に社員全員を解雇しサービスリリースの資金調達に日々を費やしていた頃、日本で初めてのASP、現在のクラウド型人事、勤怠管理システムが実際に完成しているということが評価され「ソフト化大賞」を受賞。すると大手に注目されSONYと沖電気にOEM提供することになり窮地を脱した。
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◆ その後、当初のビジョンを形にするために国内の法律の範囲でのサービスを開発提供し続けたようだ。2015年に別法人を立ち上げ、リアルタイム給与計算システム「Doreming」を開発し、電子マネーが普及し始めた海外の国とその労働者へ、さらに銀行口座を持たない世界20億人の労働者の救済を最終目的に「Doreming」事業へと一本化したのだろう。ドレミングが提供するサービスは、労働者が働いた分の賃金を、月給制ではなくその日に、しかもスマートフォンに電子マネーで払い込まれ、賃金の残高は、ドレミングが雇用先に提供する勤怠管理システムに記録される。労働者はその残高に応じてアプリで買い物ができるという、労働者にとっても管理者としての会社にとっても、さらに現金を発行する必要がなく、明確なお金の電子化による不正排除などにも有効なため、国にとっても有り難いシステムと言える。
資金調達やアライアンスを組むために、フィンテック・コンテストなどでシステムビジョンを発表すると、大絶賛され海外では引っ張りだこだという。

❤ 私も阪神淡路大震災を経営者として経験しているので当時の苦悩はよく分かる。しかし、この企業調べでは、前編・後編の2本立ての映画を見たようだ。 同社は、いや この経営者はとんでもないビジョンを掲げているが、時代が彼のビジョンに近づいてきたようだ!

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時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

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◎ドレミングジャパン株式会社 コーポレートサイト
https://www.doreming.com/ja/
◎フィンテックの先駆者が目指す公正な社会
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/16060

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