見出し画像

競争力強化と産地育成の両立を実践する



「茶産地育成事業」を通じて日本の農業振興と、農家と共に持続可能な取り組みを!


★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(1)

<株式会社伊藤園>
1964年に創業、1966年に伊藤園の前身である「フロンティア製茶株式会社」を設立。
お茶の葉を小分けにして梱包する「パック茶」の開発、1980年には、世界初の「缶入りウーロン茶」を販売。1984年には世界初の緑茶飲料「缶入り煎茶」の販売。1989年には「伊藤園お~いお茶新俳句大賞」を開始。2001年には「茶殻リサイクルシステム」を確立し環境保全の実施。2006年にはタリーズコーヒーを子会社化。2011年には乳製品製造販売のチチヤス(株)を子会社化など業界のイノベーションリーダーとしての歴史を歩んできた。東京証券取引所プライム市場上場。CSVの理念を提唱した、経営学者のマイケル・ポーター氏をアドバイザーに招き、「日本企業の競争力向上」を目指して、2001年に設立されたポーター賞の2013年受賞企業。

.
伊藤園は、緑茶飲料市場のトップブランドとして、国内の茶産地育成事業を行っているが、茶農家と全量購入の契約栽培をしたり、遊休農地に新産地を育成したりすることで、高品質な茶葉の安定調達と地方の産業振興を両立させる取り組みで【サスティナビリティ】の追求を行い、茶農家と伊藤園、地域が共通の価値を共有しながら、消費者が購入することで加担するというバリューチェーンの競争力強化に見事に当てはまっているCSV理念の実践事例だと思う。
.

★またそれに加え、名古屋市の一か月のごみ処理量に相当する伊藤園の茶飲料の製造工程から年間約54,800トンの茶殻は、農家の飼料や堆肥として使用されるが、都市部のパッカーからの輸送費や乾燥費は合理的でない。そこで伊藤園は2001年より「茶殻リサイクルシステム」を開発し、紙・ボード・樹脂・建材などへ、茶殻を乾燥させる工程を経ることなくリサイクルしている。茶殻入り段ボール箱は、「おーいお茶」500ミリリットル24本を入れる段ボールの年間使用量、約2,500万ケースにのぼる量をリサイクル。
茶葉調達だけではなく、本来廃棄される茶殻のリサイクルをシステム化し、【サスティナビリティ】の追求を行っている。

.
茶葉調達もさることながら 茶殻のリサイクルのみごとな仕組み化は研究しつくされている感がある。
その経営理念は「お客様第一主義」。その実現には4千名を超える正社員のルートセールスにより常に流通や顧客と接しながら、新しい需要傾向の把握に努め市場情報は、社内提案システム「Voice制度」で新商品提案を行うという仕組み化が奏功しているんだろうなぁ
サステナビリティ経営の推進と実践により、環境・社会課題の解決と企業価値向上の両立(共有価値の創造:CSV)を目指します。と明確に標榜している。


ん~ お見事!
.

時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

.
◎伊藤園
https://www.itoen.co.jp/
◎伊藤園グループサステナビリティ基本方針
https://www.itoen.co.jp/company/policy/sustainable/
◎【最新CSV事例紹介】伊藤園
https://www.casleydi.com/blog/ceo/328/
◎ポーター賞 受賞企業・事業レポート
http://www.porterprize.org/pastwinner/2013/11/05162037.html
◎お~いお茶 新俳句大賞
https://itoen-shinhaiku.jp/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?