撮影で絶対使える基本英単語 【基礎編】
こんにちは、トニーです。長らく国境が閉じているので、皆様も海外には殆ど行っていないと思います。と言うことで今のうちに「次の海外ロケでも困らない!」
撮影で絶対使える基本英単語を勝手に紹介させてください!
リアルな例文も交えて、撮影でよく使うイングリッシュ(オーストラリア英語)【基礎編】です。
まず、プリプロ Preproduction で使う英語の撮影用語。
準備 = Pre (プリ)
Pre(プリ)はよく使います。こちらプリプロダクションの略でプリですね。単純に準備という意味です。
オーストラリアの広告映像制作は基本的に人件費は準備も撮影も日当計算が殆どです。
例文:
「予算的に準備5日しか無いんだよね。。。出来そうかな?」
"I only got 5 days pre in the budget... Do you think it's doable?"
コンテ = Storyboard(ストーリーボード)、略してBoard(ボード)
企画 = Script (スクリプト)
企画コンテ = Agency Board (エージェンシーボード)
演出コンテ = Directors Board(ディレクターズボード)(もしくはShooting Board)
が一般的かと思います。
例文:
「いまピッチしてるプロジェクトがあって今週どこかでストックの資料ちょっと探してもらえないかと思って連絡してます。午後にコンテ送って良いですか?」
"I'm pitching for this project and was wondering if you can do a quick file pull this week. Can I send you the board later this arvo? "
(Arvo=Afternoon、オーストラリア英語で午後です、だいたい午後1時~4時ぐらいのことです)
ロケハン = Scout (スカウト)
スカウトは事前の段階でのロケハンによく使います。Location Scoutの略ですね。ロケーションをスカウトする。役職としてLocation Scoutという言葉も使います。Location Managerが誰かアシスタントをロケハンに送った場合、送られた人の役職もLocation Scoutになります。
例文:
「すげー急なんだけど明日誰かロケハンに行かせられる?」
"It's bit last minute but can we send someone out to scout tomorrow?"
ロケハン = Recce (レッキー)
これもロケハンですが、監督やプロデューサー、カメラマンが同行する場合に使われる事が多いです。
例文:
「いまロケハン中だから2時間後に掛け直して良い?」
"I'm on a recce now. Can I call you back in 2hours?"
テックスカウト = Tech Recce(テックレッキー)
テックスカウトなので、少なくともDOPは同行します。
ほとんどの場合は、
1st AD(助監)
Gaffer(照明)
Grip(特機)
Art Director (美術)
Unit Manager (ユニット)
などなど各部署のボスが同行します。日本で言うアングルチェックとは意味合いが多少違うので注意が必要です。
例文:
「12月10日がテックスカウトですがスケジュール空いていますか?」
“Are you available for a Tech Recce on 10th December?"
それでは、現場で使える英語。カメラ用語から。
Pan (パン)と Tilt (ティルト)
ここを読んでる人でしたら当たり前に解ると思いますが。。。
カメラの左右の振りはパン、これが上下だとティルトになります。
例文:
「カメラ右に振ってくれる?」
"Can we pan right?"
「カメラ下に振ってくれる?」
"Can we tilt down?"
Wide (ワイド)と Tight (タイト)
引く = Wide
寄る = Tight
例文:
「もう少し寄れる?」
“Can we go tighter?”
「もう少し引ける?」
“Can we go wider?”
ちょっと = Touch (タッチ)
例文:
「気持ち寄ってもらって良い?」
“Can we go a touch tighter?"
Touch は非常によく使います。覚えておきましょう。
テント = KD (ケーディー)
KD(ケーディー)は撮影現場にあるテントです。
これがスチールの仕事の現場になるとEzy Up(イージーアップ)と言うことが多かったりします。どちらもブランド名だとは思うのですが、なぜ呼び方が違うのか?は不明です。
例文:
「代理店チームの所にテントを設置してくれますか?」
"Can we set up KD for agency village please?"
広告代理店の方々がモニターチェックする場所、Agency village (エージェンシービレッジ = 代理店の村w)って言います。
イントレ = Scaff (スキャッフ)
スキャフ = Scaffolding の略ですね。
イントレタワー = Scaff Tower (スキャッフタワー)
日本語でなぜイントレと言うのかも面白いですね!
例文:
「撮影2日目のビーチにイントレタワー組めますか?」
"Can we build a scaff tower at the beach on day2?"
レフ板 = Flecky(フレッキー)
フレッキー。リフレクターの略です。
これがカポックになると"Poly"(ポリー)になります。ポリーもポリスチレンの略です。
お気づきかもしれませんが、オーストラリアの人は色々省略するのが大好きです。
例文:
「車からレフ板とってきてくれる?」
"Can you get me a flecky from my Van?"
終了 = Wrap(ラップ)
Camera Wrap(カメララップ)はカメラがラップしたので撮影終了。
完全撤収はDrive Away(ドライブアウェイ)。= 皆が車で帰るのでドライブアウェイ。
これらが使われることが多いです。
打ち上げはWrap Party(ラップパーティー)になります。
例文:
「明日空いてる?」
"Are you around tomorrow?"
「先週の仕事のラップを午前中はしてるけど午後からなら動けるよ」
"I'm wrapping up a job from last week in the morning but I can work from afternoon."
例えば現地のPMがレシートの精算や請求書の整理などなどをオフィスで行っていた場合も片付け作業としてWrapという言葉が使われます。
WIP = 進行中のものをアップ
海外の会社からスケジュールが送られてきました。WIPと書かれていても何じゃこれ?とビビらないで下さい。
WIP = Work in Progress = 進行中の作業 という事です。
その日の終わりにある程度形になっているものをアップするという事です。
例文:
「遅くにショートメールしてゴメン。送ってもらった進行中のファイルのフィードバックが来たんだけど、20分後に電話しても大丈夫?」
"Sorry to sms you late. I've got the feedback for your WIP file. Can I call you in 20min? "
今日はここまで!
またよく使う言葉を思いついたら書きます。