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塵積(ちりつも)と言うが、塵になることでもやってるのか問題 #捨てレコ

ブログで「捨てられなかったレコード」 #捨てレコ シリーズを始めた。

日に数千、数万アクセス当たり前みたいなメディアからしたら塵みたいなもんであるが、

こちらのアクセスが一番多い。主要キーワードで検索エンジンの上位に出るワケでもなく、SNSの反応が良いワケでもない。

が、この大名曲、八神純子「みずいろの雨」が "懐かしの名曲" としてテレビ・ラジオに出ることは良くあるだろうから、その際にSNSで検索し何やら今さら世紀の大発見みたいにわざわざ化石メディアのウェブログで書いているやつがいるぞ、と覗きに来てくださるのだろう。誠にありがとうございます。

他にも、旧知の人間からしても、旬ではないというか30年前のハウスミュージックのレコードを中心に急に恐ろしい文字数でレコード紹介し始めたりして、キツめの発作が続いていると思われているかもしれない。

キツめの発作が続いている。

純粋にDJをやりたいということもあるが、それより、曲を作りライブをさせてもらったりすることの他に、DJで自分の曲をかけたり、昔のようにハウスミュージック、2step、UKG、ディスコなども大きく美しい音で聴いたり、新旧交えたJPOP、歌謡曲を大きく美しい音で聴いたりしたい、という。

できるだけ望む形で。

また、そういう入口から我々リハビリテーションや旧体制トーニャハーディングの曲、ライブに興味を持ってくれたのなら、これまでや今後のコンテンツを深く味わってもらえるだろうということもある。

そのためには、まずはクラブやDJバーに出向く、という方法がある。それは重い腰で空気イスをしながらたまにやっている。でも基本的にはそのお店、既存イベントの出演DJというのは間に合っているものだし、得体の知れないおじさんに「DJさせてください」と言われても恐怖である。

また、SNSで「DJがしたい」と叫ぶという手もある。これも上記同様、得体の知れないおじさんがDJしたいと言っていても本当に害が出そうで怖いだけである。

DJ MIXを作り、配布するという手がある。これもやっており、行く先々や温泉旅館の近くの喫茶店、うどん屋で話しかけてきたJPOP好きのイギリス人に手渡ししたり、SNSで告知などしている。

しかし同様に、得体の知れないおじさんのDJ MIXなど聴く気にもならないし、少し興味を持ったとしてもそんなおじさんの音源を聴くことに数十分も時間をかけていられない。

詰んでる?

いやそうは思わない。色んなイベントのDJに出向き見事踊らされてしまったことも多々あるが、全く太刀打ちできないとは思っていない。自分ならもっとやれたと思う場面も正直ある。

でも、同じ行動を繰り返し、違う結果を期待するというのはそれこそ気が狂っており、中年の危機、ミドルクライシスが招く悲劇の典型だ。

そういえば最近ブログを書くことを疎かにしており、昔のようにゴミのようなツイートを量産しているな、と反省した。

理不尽な引っ越しでほとんどのレコードを処分することになり、その恨みつらみも晴らす場所がない。そうだ、ブログ書こう、となった。

ブログ書くことがDJすることに繋がる?一番遠くない?

正解、最も遠い。今日日、一般人の書いた数千字のブログなんて人間どころか検索エンジンも読みに来てくれない。

それなのに、はじめて1週間でDJ出演依頼をいただくことが出来た。詳細は未発表だが、4月28日に出演する。これが世(夜)の不条理が良いほうに働いた結果だ。

刃牙でいうシンクロニシティというかタイミングが良かっただけというのもあるが、DJ論やアドバイスはSNS上に溢れているのでそうではなく、ただ思い入れのあるレコードについてひたすら語り、こういうDJの使い方をしてきた、したい、ということを書くだけ。

万が一検索エンジンで上位表示されたり、SNSでそこそこの反応があったとしても大体は流し読みされて終わる。旧知の仲でも読了するのはしんどい。

だがそれがいい(花の慶次)

デキる人間なら「久々にDJしたいんだよね」とこれまで俺が書いてきたこととは真逆なアプローチが可能であり、いろいろな場面でアピールし、相手に酒を飲ませ、オンラインカジノで楽しい時間を共有し、瞬時にDJできる場を何個も作れるだろう。

また、そう営業できる友人や人脈をキープしておくことだろう。

俺にはそれが無い。コロナ禍の前からSNSは何年も完全に辞めており、復帰しても何人かの知り合いと、オワコンチェックのためにフォローしてきた非人道的な輩しか居ない。

なので、

AをしたらBという結果になる

これをしたからDJとして活躍できる

という道がそもそも無い。ならば非効率でも、時間がかかっても、読んでくれる人はごくわずかでも、好きなレコードやその曲の使い方を書けばいい、そう考えた。DJをやる機会に繋がらなくても遺書代わりになる。

塵も積もれば山となる

俺の、俺たちの音楽への関わり方というのは断続的で、たとえ興味を持ってくれたとしても、その人を長期間楽しませ続けることが出来なかった。

自分では何曲かとても良い曲が出来たと思っていて、

他人の曲7 : 自分の曲3

くらいで聴いていれば人生満足なのだが、やはりそのように消費者マインドが大きく出過ぎている。もっと作ってもっと聴けよ、聴いてもらえよ。

自分の曲をもっと聴いてもらいたい、DJがしたい、というのならば、やはり何かをやり続け、少しでも良いから聴いていただく時間、それをいただき続けなければならない。

そのための、塵積(ちりつも)の塵が自分には不足していた。

大変ありがたいことに今年は1月から2本のライブ出演依頼をいただき、来月もある。4月にはDJとしても呼んでいただく。直結はしないかもしれないが、感謝と共に情報発信を続ける所存。



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