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釣行記-047【ブリティッシュ遠征】

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どうもこんにちわ。釣行記の第47回目です。気がつけばビッグディッパー以来1ヶ月ブリ、の釣り。釣りに対して倦怠期感が出てきております。今回はブリです。結構衝撃的でした。

ブリ。久しブリにブリを釣りたい、でも、小ブリなブリはブリではなくワラサだったりイナダだったりするわけで、つまりブリは釣ったことないんでは、自分?

そして、先日友人と飲んだ際、身ブリ手ブリを交えて釣りの楽しさを説明したら、興味あるそブリさえ見せなかった友人が目をつブリながら「だったら釣ってきてくれよ、そして振舞って欲しい」とボソッとつぶやきました。。そうした要望を受けたため、ブリを釣ってみんなで食べよう企画になったのです。「ほぼエブリデイ釣りしてた時もあったけれど、そんな簡単にブリは釣れないぜ。ブリンクマン指数って知ってる?」と、かブリを振ってしブリながら諦めるように言おうとしましたが、押し切られたのです。

前夜はブリトニースピアーズ、ブリングミーザホライズンなんかを聞いて気持ちの昂ブリを感じながら、竿を素ブリしたりして「絶対に釣って、炙りにしたり、骨までしゃブリ尽くしてねブリあげてやるぜ」と闘志を漲らせていたわけです。ブリしゃぶなんかもいいですね。漬物はいブリがっこがいいなぁ。

今回お世話になるのが勝浦川津港の宏昌丸さん。大漁丸で向かいます。同行者に大型クーラーを用意してもらえたので、自宅を3時前に出でピックし、再び狂気に支配されながら東京湾を渡り向かいまーす。そんなに寒くない。

で、準備開始なのですが、今回は5タックル。
1)ヘビーキャスティング(リップルウルティモxステラsw14000)
2)ライトキャスティング(マングローブスタジオBH722xステラ5000)
3)ヘビージギング(マングローブスタジオBA-642B/TZ)
4)ライトジギング(ソルティガSJ61B-2xカルコン301)
5)遊び用のベイト(5.10LHxカルコンDC201)
です。

当初、2と3のみで行こうとしてましたが、予約してくれた友人がいい加減というか、ちょっと怪しかったので、同行者に聞いていた情報をより確かなものにすべく、事前にフネに電話してみました。すると。。。
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・ジギングは10-60mくらいをやる
・キャスティングは全体の3割くらいやる
・プラグは14-16cmくらい。マリアのラピード使ってる人が多い
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という新たな情報。これ聞いてなかったら2と3だけで行ってたかも知れず、危なかったな、と。

衝撃その1【アジなんていない】

到着し、港で荷物を下ろします。川津港、ここに来たのは実は二回目でした。前回はアジング大会?駐車場に大漁丸を置いて、港に向かう途中その話をフネの方にしたところ、

「は?ここ、アジなんていないですよ」

え?マジで、なんだったの、あれ、というちょっとだけ、ほんのちょっとだけ衝撃の事実が半年の時を経て判明。結構悲しい。

衝撃その2【ジギングもスピニング】

荷物を積み込み、タックルをセットしようとしたところ、中乗りのアニキから持参タックルの2)のライトキャスティングと4)のライトジギングにダメ出し。「ジギングやるにしてもキャストするからベイトは不利だよ」と。キャストするのにジギングなの?なんなの?この辺から外房が抱える構造的矛盾が少しずつ明らかになります。それにしてもなんてこった。この後、詳細なブリーフィングがあり、衝撃は続きます。

衝撃その3【ノットが。。。】

とりあえずプラグは1)、ジギングやるとしたら最初は4)でと思って準備完了。するとそのタックルを見た中乗りさん「ノットがなってないです」と。なんかすみません。。。目の前でわたしのノットシステムをぶっちぎって下さいましてですね、やり直してくださいました。FGの範囲に入っていればいい、って話でもないみたいです。なるほど。いいFGでなければならない、と。

理由としては、キャスティングの場合、宏昌丸さんでは大抵アンダーで投げるため、ノットに妙なコブがあると事故っちゃうから、と。なるほど。強度のみならず、キャスタビリティも求められるのってなかなかシビアでシビれます。聖地認定です、宏昌丸さん。スタンプ押してもらえるカードは財布に入れっぱなしにおきますよ。

衝撃その4【超合理的なローカルルール】

もうね、ずっと衝撃的なのですけれど、この辺で宏昌丸さんルールというか、行く人はやっといた方がいいことおさらい。

1)ノットは万全でお願いしますね。ゆがんでたり中途半端だと切ってくれます。ライターで焼きコブ作ってても多分切ってくれます
2)ジグのアシストフックはシングルで長めでお願いします
3)リーダーはナイロンでお願いします。フロロだとキャスト時の事故の場合、大事になるみたいです。ていうか実際に180gのメタルジグとか飛んできたらやばいですしね
4)プラグ、シングルフックで行く場合はアワセ入れないでください。アワセたい場合はトリプルでお願いします。またアワセは慎重に。アワセ入れて乗らないと「あぁ、あわせちゃった。。。」と全船放送で残念がられますw
5)スプリットリングのサイズも慎重にお願いします。ラインとの結節リングは溶接がいいです。ていうか溶接一択か
6)できれば横浜のプロショップ茂木とかキャスティングなら品川シーサイドか錦糸町のオフショアビッグゲームに明るい人にちゃんと聞いてね

あとなんかあったかな。嫌味なく「ちゃんとやりましょうね」と言ってくれるというか、あくまでも「20kg超のヒラマサを釣るんだぜ俺ら、ていうかそれしか狙わないからね」という雰囲気でとても素晴らしい。そして冒頭で連呼した「ぶり」はなんだったのか。。。

で、長くなりましたが、出航です。

衝撃その5【小技について】

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こうするとですね、ガイドにフックひっかけなくていいんですよ。こうした細かいとこまで素晴らしいです。ありがとうございます。ルアーは別注ヒラマサの145Fかな、確か。フックもテキトーだったので怒られながらこれでやることに。。。

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ロッドは香港の戦火をくぐり抜けて、母国に逆輸入という形で帰ってきた、中国残留孤児的なウルティモ。

衝撃その6【船酔い】

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「3割」と言ってたはずなのに結構な割合でキャストさせてくれました。「ラインシステム見た時はハラハラしましたけど、キャストはまぁまぁですね」と褒めてもくれました。ありがとうございます。釣り座があるので、直立不動のまま、世田谷示現流でキャストし続けます。

でもね、生命感がない。この海に投げ続けてると「生命とは?」と思い始めました。ていうか、「もしかしてぼくらも既に死んでいるのか?」と思うくらい生命感がない、透明で清潔な海。でもトモで釣っている人はイナダをちょいちょい釣っている。なんだ、これは。。。

そして結構うねりがきつい。前日、ラム肉のハンバーグを作ったのですが、ハンバーグと言ったらご飯というかお米と一緒に食べたいですよね。でもね、炊飯器のスイッチを押し忘れていて。。。というわけで睡眠時間が若干減りまして、そのせいか船酔いを忘れた船乗りのぼくですら少々気持ち悪く。。。同行者は少し吐いてましたが、そこは堪えて頑張ります。

衝撃その7【怪魚登場】

キャスティングはなんかしんどいですね。ブリ系の群れ撃てば楽勝なんだろうけど、そういうのは無視してヒラマサを探し続ける姿はビッグディッパーの福井さんと同じ匂いを感じるのでサイコーです。

またアクションですが、基本の動きとしてぼくは独自開発したラマーズジャークを多用しました。ヒーヒーフー、的にショート・ショート・ロング、です。ちなみにこのパターンで釣ったことはありません。

一方、外房ヒラマサですが、ロングジャークよりはショート、むしろトゥイッチくらいでキビキビ動かしたほうがいいような指導を受けました。また、ポッパー等は使わず、ダイペンで水泡も出さずに静かに、だがしかしキビキビ動かすやりかた。なるほど。そしてキャスティングでは今回も釣れませんでした。

で、陽も高くなってきましたので、ジギングに移行。ぼくだけベイトでシコシコしゃくります。120gくらいから始めて、40-60mくらいになってきたのでスミスのムラマサ180gに変更して、ハーフピッチ・ワンピッチを組み合わせモールス信号的にしゃくります。

うーん、今日はどうしたんだろうなぁ、留守かなぁ。。。という刹那、スコーン、という擬音が似合う感じでヒット。「え?うそでしょ?」的な雰囲気が船上に漂います。わかるよ、おれ、あんたらから見たらテキトーに見えるのはわかってるから、そんなやつがなんか掛けると嘘くさいんだよね、わかるよ。でも釣れてるの。

が、なんか変な挙動です。頭を振ってる?でもマゴチや真鯛みたいな感じとも違う、ゴ・ゴゴッみたいなこれまで釣ったことのない魚の動き。泳力はそこそこ感じるけど、重量自体は大したことがない。「ブリってこんなんじゃないし、サワラとかでもないし、うーん、こういうのがヒラマサってやつなのかな?ふーん。」的に、まぁいつも通りいい加減にやっていました。中乗りさんにちょっと怒られたりしつつ、ラインはPE2.5号なので切られるわけもないのでぼちぼち上げます、ドラグ出されながら。

で、見えてきました。茶色っぽいのでカンパチみたいなやつなの?と思いきや。。。

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!!

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へっぴりごし。ていうか長い。

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ながすぎwww

優勝ですね、これ、2019年の。長すぎてタモに入らなかったりもしました。あと、すげーヌルヌルしてました。タックルは、ソルティガ+カルコン301+スミスのムラマサ180です。

その後も頑張りましたが、イサキを追加して終了。ルアーはTGベイトGGキャスティング別注カラー60g。

冒頭、散々「ぶり」と書きましたが、一貫してヒラマサ狙いでした。また来ようと思います。

衝撃その8【宏昌丸さん】

清潔で船室も広くめちゃくちゃ快適です。宏昌丸さんでの釣りの都合上、休憩時間はほぼないと思いますが、コーヒー等のサービス、電子レンジ等、盤石の体制です。ここまで整ってられる船、関東では初めてです。川崎、横浜あたりの激戦区も学んだほうがいいと思うのですよね。。。

衝撃その9【釣りを終えて。。。】

帰港後、船長と少し話しましたが、めちゃケンカ強そうでした。ぼくもケンカ強いので気が合うかもですね。ただ、ぼくの場合は口ゲンカです。大漁丸のマフラーの件で意気投合した気がしますので、また行こうと思います。

実は当日、釣った魚を食べる忘年会が企画されておりました。泥酔したぼくが言い出したらしいのですが。。。

途中、釣れなさすぎて「一番近い魚市場ってどこでしたっけ?」という質問をいかに堂々とするかということばかりを考えていたら釣れたのはアカヤガラ。まぁ高級魚ですよね。需要は多分ほとんどないのだろうけれど、供給はそれ以上にないので、需給バランスの指数を出すと、とてつもない超高級魚になりそう。そこそこ美味いらしいしね。

そして持ち込んだのがこちら。つくってもらいました。

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左から、メダイ、カツオ、シロムツ、(わしが釣った)アカヤガラ、4種のカルパッチョ。

正直、捌きたての魚とか食べる気しませんが、なかなか美味い。いい魚だな、アカヤガラ。途中、パスタなんかを挟んで次には。

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バタームニエルのケッパー仕立てとフリット。ムニエルの影にラタトゥイユあり。




惜しむらくは、もう二度と釣ることがないだろうこと。年内、つりはあと3回。これ以上の怪魚は出ないだろうけれど頑張りまーす。

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