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30代バンドマン女子と言う言葉を検索しても全然出てこない。

まずはじめに30代で「女子」と名乗ることに寛容になったこの令和の時代に大いなる感謝を!
そしてまだ否定的な方々はごめんなさいね、大人は厚かましいから言うのはやめません。

もしババアと言われても怒りません。
でも女子って呼んでくれたあなたは多分モテる人だと思います。どっちが良いかはこれ以上言わなくても分かるはず、えらいぞ!

さてさて、なぜこのnoteを書こうと思ったのかというと"30代バンドマン女子"と検索した時に
結構絶望的なバンドマンの話ばっかりヒットしたから。
しかも男性ばっかり。
(なんで検索したのかは話せば長くなるのでまた今度)

女はどこに行ったんだ…(涙)

でも、なんとなく分かる。

まず性別を問わずに本当に沢山の人がバンドを辞めていって、外出もしなくなった。
そんで、自分がライブハウスで頻繁に出演していた頃でも"30歳までに●●する"という言葉を何回聞いたか分からないくらいみんなが意識する年齢。

呪われた年齢、30歳(やめろ)

段々自分が最年長の楽屋が増えていったり
若い人が売れていくことで不安になる。
空回りの活動に後悔したり
色んな老いと年齢に付随してくるしがらみ。

そういうギリギリの気持ちで生きていた人はコロナ禍に突入することで
傾いていたバランスを一瞬で壊したと思う。

そして老いは特に女性の
「かわいい女の子がライブするバリュー」
をむしりとっていく。
まだまだ素敵な子でも『もう年なので』のクサクサした気持ちがどっかに出て、自分より下の人と比較する。個体が違うんだから年齢よりそこを見るべきなのに、クソみたいな数字に惑わされる。

そんなことお前に言われたくねぇよと言われるかもしれないけど、大人になると甘えが効かなくなる。
それはわかってるつもりだけど私は大馬鹿なので
それでも多少どこかで甘え癖が抜けない自分をたまに殴りたくなる。
でも年を重ねても、素敵な人はやっぱり素敵だし
自分が思ってる以上にまわりは気にしてなかったりするってことに気づいた。


技術を売り物にしたくても届くところをニッチで思うように人が集まらなくて落ち込んだりする。そこで
「結婚」
をきっかけにバンドを辞める。
今までの重荷を下ろして新しいフィールドで行きていく。
その世界もとても大変だけど、種類が違う。
同時並行はできないの?
少し離れて戻ってくのはできないの?
そんな風に私は思ってしまう。

もし、歌いたいと思う人はその経験を経ていつでもバンドマンに戻ってきて欲しい。
一回離れると、戻るの大変だから(今ほんとそんな感じ)

私は幸いなこと(幸いではないけど)コロナに突入する前に病気になり、しばらくライブが出来ない環境を余儀なくされたことで、実際ライブハウスが"コロナに押しつぶされる瞬間"を目の当たりにしなくて済んだ、それは自我を保つという面では大いに良かった。

そして年齢は重ねたし、なんか病気も背負ってしまったので昔のようにいかないけど、気持ちはまだ間違いなくバンドマン。

年齢を公開することがどんどん恥ずかしく無いと言う風潮が浸透してきたのはとても素晴らしいことだと思うし、自分よりもっと上のかっこいい人を心の底から尊敬して目指したい。

自分も年齢非公開にしてバンドをしていた時期もありますが今となってはマジでどうでもいい(ちなみに今35歳)

30代でバンドをしていることはそれだけの年齢続けられているということ。
結婚しても出産してもなにかの形で続けることが「好き」が「本気」になってもっと楽しめる方法なんだと思っているから。

マジでそう思ってる。


でも生きて行くのは本当に大変。
だけど雑草のように逞しくなれたバンドマン生活を私は誇りに思ってるし
多分死ぬまでやめられないと思う。

もしこれを読んでるあなたが20代でこれから先に絶望を見ているならちょっとでも希望が見える言葉を残せたら良いなと思っています。

同じ30代のあなたやもっと上の方々は最高の大人の背中を一緒に描きましょう。生きていることは誇らしい!

そんなことをこれから時々記事にしていけたら良いなと思っています。書くリハビリ。

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